「モンゴル」が介護業界を救う
2019.7.5 サービス
深刻な人手不足に悩む介護業界にあたらしい解決策を提案する村上氏。
それは介護分野でモンゴル人に活躍してもらうという方法だった。
プロフィール
村上 吉幸
1975年 神奈川県生 学校卒業後、都内シティホテル入社 その後、東証一部上場企業の株式会社フルキャスト入社
2011年 株式会社JPキャリアコンサルティング設立、代表取締役就任
介護業界に追い風
外国人在留資格「特定技能」が2019年からスタートした。
深刻な人手不足に悩む介護業界には追い風となる施策である。
だが、そもそもなぜ介護業界は人材不足なのか。
日本の少子高齢化も原因であるが、もう一つの大きな原因は賃金の低さ。
外国人を起用したい最大の理由はここにある。
期待されているのは、「フィリピン」や「ベトナム」からの労働者だが、両国とも豊かになってきているため、日本にまで出稼ぎに来る必要性はあまりなくなった。
株式会社JPキャリアコンサルティングの村上氏は言う。
わざわざ日本に来て働く必要性がなくなってきました。来てもらえたとしても、「出稼ぎ意識」が強く、短期間で帰国してしまうのです。
では、どこに人材を求めればよいのか。
そこで、村上氏は「モンゴル」に注目している。
「モンゴル」に注目する理由
村上氏がモンゴルに注目する理由は5つある。
賃金の安さ
モンゴル人の平均年収は40~50万円となっており、日本の10分の1だ。
しかも、モンゴル国内は物価も高く、貯金もできない状況だという。
そのような経済的理由もあり、日本を志向する人も多い。
環境汚染
モンゴルは暖をとるために、石炭を使う。そのため、冬になると空気が淀み、10メートル先も見えなくなるという。
空気や水がきれいな場所で生活したいと考えており、そのため国外に脱出したいと考えるのだそうだ。
介護を苦にしない
モンゴルは物価が高く、そのため親と同居せざるをえない状況があるが、そのため子供のころから祖父母と一緒にくらすことが多い。
生活するうえで祖父母の手助けをするため、介護は苦と感じない。
遊牧民族である
1か所に定住せず、その土地ごとに適応して暮らす遊牧民。
環境が変わっても、適応しやすい素地があるという。
容姿が日本人に近い
外国人に介護されることに抵抗がある人もいるが、日本人に容姿が近いモンゴル人ならば
それが少ない。
モンゴル人争奪戦
現在は、モンゴル国内で「日本の介護技能評価試験」を受験できないが、これが改正されればモンゴル人の争奪戦が始まるだろうと、村上氏は言う。
また、モンゴル人も日本に渡航した後で、別の職についてしまうのでは、との懸念もあるが、それは杞憂だと話す。
大家族で暮らすモンゴル人にとって、祖父母の世話は当たり前のことであり、むしろ介護職は人気の職種だという。
介護業界にモンゴル人財という選択肢。
これが、さらなる高齢化の時代に対する村上氏の回答だ。