物流業界のパイオニアになりたい!SBSホールディングス株式会社鎌田正彦
2018.8.1 不動産
SBSホールディングス株式会社鎌田氏がこれまで歩んできた経緯や物流不動産に投資する理由、今後の展望などをまとめてみました。
鎌田正彦氏プロフィール
1959年宮崎県生まれ。
佐川急便に入社後、退職し関東即配を設立、2003年ジャスダック上場を果たします。
2005年東急ロジスティックをグループに迎え現在に至ります。
これまでの経緯
高校卒業後上京し、佐川急便に入社した彼は2年ほどの間運転手として働き、3年目から子会社に異動となります。
当初はお金が溜まったら海外留学しようと思っていたほど流通業界に対し関心がなかったそう。
ですが、日本経済の成長と共に佐川急便も急成長していくのを見ているうちに、その魅力に取りつかれてしまったのです。
1987年にある程度の資金を元に独立を果たし、SBSホールディングス株式会社の前身である関東即配を設立。
従業員は数人しかおらず、トラックも1台だったそう。
常に資金繰りは苦しい状態で頼れる人も信用もない中、いつ倒産してもおかしくない状態で彼は地道に営業を続けます。
また、人材派遣やダイレクトメール配送代行業などの新しい事業を行った結果、トラックや従業員も増えていきました。
創業10年目で売り上げはなんと100億円に達したというから驚きですが、実はこの頃がもっとも資金繰りに苦しんだそう。
物流不動産へ投資する理由
彼は物流不動産への投資を続けています。
お客様によって求める規模や立地はさまざまなので、それに合わせ土地を購入し物流施設を建てていくだけ・・だと考えます。
一般的に物流施設にファンドは投資をしますが、SBSホールディングス株式会社は本業が物流なのでそれは行いません。
お客様が求める最適な物流施設を作って、完成したら運営を受託してもらい物流業務を提供していくことを行っています。
つまり、投資とは考えていないということ。
土地を購入する価格が決定すれば物流施設を建てた後の賃料がおおよそ分かります。
その金額が自分なら借りるかどうかがポイントになっていると言います。
最近土地を入札する際にファンドと競合することも多々あり、ファンドが非常に高い価格で落札したこともあったそうですが、自分なら借りるかどうかというスタンスを曲げることはなったそう。
こういったことから物流に対する受け皿の需要は高まっており、今後千億円規模のM&Aの案件も増えてくると考えています。
現在も大手に負けることはないものの、規模が拡大すればさらに大きな事業が行える、1兆円規模の企業であれば新しい事業を行うにも決済されるのは難しいでしょうが、スピード感を保って戦えば勝算はある・・と考えています。
今後の展望
今後ネット通販が急成長するなど物流業界への急激な変化へ対応していくいことが経営の課題となっていると考えます。
将来的にIoTや自動運転など、物流業界は急激な変化を遂げると考えています。
そういった新しい技術革新に対応しながら、自分たちが物流業界のパイオニアになっていきたいと彼は考えています。