「チームホンダ」

2017.11.29 その他

本田技研工業といえば、伝説的な創業者である本田宗一郎が有名だが、その後を継ぐ8代目の社長が八郷氏だ。

プロフィール

八郷隆弘

本田技研工業株式会社 代表取締役社長

1959年生まれ、神奈川県出身。
旧武蔵工業大学卒
1982年 本田技研工業入社
ホンダR&Dヨーロッパ社長、鈴鹿製作所長、中国生産統括責任者歴任
2015年 代表取締役社長

世界的な輸送機器メーカー

二輪車、四輪車で世界でも指折りの販売台数、売り上げ規模を誇るのが本田技研工業株式会社だ。
その他、汎用製品やASIMOなどのロボットなどの新規分野への挑戦も行っている。
本田技研工業と言えば、誰もが創業者である本田宗一郎を思い浮かべるだろう。

しかし、2015年に社長に就任した八郷氏ですでに8代目なのである。
また、ホンダの社長は技術者出身であるべき、という考え方があり、八郷氏もまた技術者の出身である。

幼い時から車が好きだった

八郷氏は幼い頃から車が好きだったという。
親が運転する車に乗っていたので、親しみのある乗り物だったという。

また、物心がつき始めるとレースに興味を持ったり、プラモデルの作成を通じてその仕組みを勉強したと話す。

大学ではエンジニアを目指して工学部に入りました。入学してすぐに運転免許を取りました。初めて運転したのは家族共有の車ですが、 うれしくてアルバイト代で部品を買ってカスタマイズしたりしましたね。

ホンダに入社後、最初に配属されたのはブレーキの設計部門だった。
人命にかかわる部品の設計であり、少しのミスも許されない重要なパーツだった。

とくに指導もなく、とにかく図面を書いてみろとの放任主義だったが、そのおかげで様々なことを勉強できたと語る。

駐在先の中国で

2015年の年明け、中国に駐在していた八郷氏は、前社長から社長交代を打診される。
取締役にさえなっていない自分になぜこんな話が来たのか、と戸惑う一方で、お世話になった会社に恩返しができる機会だと前向きにとらえた。

まずは世界中の現場を視察した八郷氏は、従業員たちが夢をもって頑張っている姿を見て、ホンダの未来を革新する。

そして、数字の目標だけでなく、顧客のために良いものを作ろうという気持ちを丁寧に伝えていこうと考えたという。

チームホンダ

「チームホンダ」をスローガンに、志をひとつにして、それぞれの持ち味を発揮して、良いものを作ろうと呼びかけたという八郷氏。
同じ目的をもって、社員一丸となって取り組むことでより大きな成果が出せることを経験的に知っていた。

夢をもってホンダの製品を買ってくれる顧客のためにも、これからもチャレンジを続けていきたいと話す。

創業時は技術の本田と販売の藤沢が互いの役割を分担することで成功してきたと言われるホンダ。
しかし、会社が大きくなると昔ながらのやり方は通用しないので、役員全員で情報を共有していくと八郷氏は言う。

もっとも、創業時から変わらない現場の活力を大切にするという考え方は変えるつもりはないと話す。

参考:

http://www.honda.co.jp/
http://president.jp/articles/-/17375
http://ps.nikkei.co.jp/myroad/keyperson/hachigo_takahiro/index.html
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%AC%E7%94%B0%E6%8A%80%E7%A0%94%E5%B7%A5%E6%A5%AD