「独占」から「共有」へ

2019.5.2 サービス

 

拡大をつなげるシェアリングエコノミー。

2025年には3兆円規模にまで拡大されることが見込まれる。

このビジネスを日本で、いち早く取り入れて展開しているのが引字氏だ。

 

 

引字圭祐氏プロフィール

 

1985年 愛知県生まれ

2006年 シェアリングテクノロジー株式会社を立ち上げ

2019年 取締役会長就任

 

 

日本発のシェアリングエコノミー企業

 

シェアリングエコノミーとは、モノやサービスなどを他者と共有して利用する社会的な仕組みの事。

住居や家具、服や乗り物まで個人資産を他者に貸し出すサービスや、それを仲介することを指す。

 

日本でも、少しずつ浸透してきているので、「Airbnb(エアービーアンドビー)」や「Uber(ウーバー)」など、利用したことがある人もいるかもしれないが、これらは海外企業である。

 

では、日本発のシェアリングエコノミー事業を展開している会社はあるのか?

もちろんある。

それが引字圭祐氏が代表を勤めるシェアリングテクノロジー株式会社だ。

 

シェアリングテクノロジーは「生活のお困りごと」を解決するためのマッチングサービスだ。

「ガラスが割れたから修理してほしい」「家の掃除をお願いしたい」などの個人の依頼と、対応可能な加盟店をマッチングさせるサービスだ。

 

たとえば、自宅のガラスが割れたとする。

当然、その家の人間は修理を頼みたいので、ネットや電話帳などを使って連絡先を調べ電話する。

だが、それでうまくいかないこともある。

業者が定休日で連絡がつかない、連絡は取れたがガラス修理はやってないと言われた、など、そうなると、また一から探して連絡を取り直さなければならない。

「当たりの業者」に出会えるまで何度も調べて連絡を取ることになる。

 

そんな時、シェアリングテクノロジーは、顧客と加盟店の懸け橋となってくれる。

今までユーザーが自分で行っていた煩雑な仕事をハブとなって解決してくれる会社だ。

便利屋を中心に無数にある加盟店とユーザーをすっきりとマッチングさせてくれる。

 

 

自覚と生き方

 

引字氏の最初の起業は2006年の大学在学時にさかのぼる。

大学在学中はアロマ製品を輸入しネットショップを運営していた、

 

当時は経営のことなどよく分からずいろいろなことにチャレンジし、失敗した。その中で様々な経営者の方に会うことで、いろいろな情報に触れ「経営者としての自覚と生き方」を意識するようになった。

 

起業の際には、生まれ育った愛知県で事業を運営したいと考えてもいた。

 

本社は愛知県名古屋市だ。

名古屋から日本全国にライフサービスイノベーションを起こしていく。

「Uber」や「Airbnb」のように、日本から世界に展開したいと語る。

 

地域の企業の持つインフラを最大限に生かせるサービスの『媒介者』でありたいと引字氏は話す。

 

「生活のお困りごと」を解決するライフサービスインフラを構築していくと語る引字氏。

2018年8月から「Mover」というプラットフォームを展開する。

ユーザーと加盟店の懸け橋となって、双方に満足してもらえるように尽力すると意気込む。