「経営の意志」と「現場の活動」を一元化

2017.3.26 IT・WEB

答えは顧客の中にある、という考え方を前提にファシリテーションを行い、顧客企業の業績を上げる。

■プロフィール

大家 拓

株式会社COOコンサルティングオフィス 代表取締役

学習院大学文学部心理学科卒業
大手教育事業会社にて大学進学予備校の講師や責任者などを経て、当時社内最年少で取締役へ。

後にホテル、ブライダル業界へ転進。
株式会社ポジティブドリームパーソンズ(PDP)の取締役執行役員。
新規案件開発、他大型ホテル企業への業績改善コンサルティングを多数主導。

2015年独立し現職。

ファシリテーション

ファシリテーションという言葉をご存じだろうか。

これは、会議など複数の人間が意思の疎通を行う場面で、中立的な立場に立って話の内容などを整理したり、できるだけ多くの参加者の意見を引き出したり、認識を統一したりすることだ。
会議や打ち合わせなど、複数の人間が集まれば見えない力が働くこともある。
発言力が強い人もいれば、弱い人もいる。結論を出すまでに無駄に時間がかかることも多々ある。

そんなとき、ファシリテーション能力の高い人間がいれば、意思疎通はスムーズに行われる。他にも様々なものが含まれるが、要は会議での相互理解のサポートをすることである。

会議などでは多くは、リーダーが進行役を務めることが多いため、リーダーに必要な素養とも言われているが、大家氏が経営する株式会社COOコンサルティングオフィスでは、そのファシリテーションを顧客に対して行うサービスを提供している。

「経営の意志」と「現場の活動」

多くのコンサルタントの場合、会議に参加したときに求められるのはそのものずばり答えだろう。
今の会社の課題は何か、それを解決するためにはどんな方法をとるべきなのか。

顧客がコンサルタントに求めているのは多くの場合、答えである。
コンサルタントは、クライアントを納得させられる答えを脳漿を絞って考える。
しかし、大家氏の考え方は普通のコンサルタントとは違う。
氏は、答えは顧客の中にあるとして、提供するのはファシリテーションのみにとどめる。
顧客の会議で、意思疎通のサポートを行うのだ。

クライアントに答えを提示することもできるが、それだとコンサルタントの意見になってしまう。それを本当に自主性をもって遂行できるかどうかに疑問を持っている。
逆に、自分たちの中から出てきた意見や結論であるならば、それは自分で責任をもって実行しようとするだろう。

そうなれば、結果はついてきやすい。

必ず結果を出す

逆に大家氏のほうも責任感をもってサポートを行っている。
顧客の業績が上がるように、良い結果を出すことこそ第一と考えてサービスを提供する。
また、企業のこれからのビジョンについては考えていないという。

これは顧客が目指すものを達成することが、自社のビジョンであるという考え方から出ているようだ。
現在サポートしているのは、スタートアップ段階のベンチャー企業と、創業数十年を超えたオーナー企業だという。

これらの企業にはいって、PDCAを進め、業績を上げていった企業も多いと語る。

参考:
http://www.nippon-shacho.com/interview/in_coo-consulting-office/
https://www.coo-consulting-office.com/about2