ものごとは短期的な視点で見ない!株式会社リアルワールド菊池誠晃

2017.11.16 IT・WEB

 

 

ローマを旅した時に日本人がいかに短期的にものごとをとらえているか痛感した菊池氏。

彼が経営するリアルワールドはマイクロタスク型クラウドソーシングを展開している企業です。

 

 

 

 

菊池誠晃氏プロフィール

 

 

1978年愛媛県に生まれ、大学在学中に起業。

2005年株式会社リアルワールドを設立し、現在にいたります。

 

 

 

 

リアルワールドが目指すマイクロタスク型クラウドソーシング

 

 

現在、クラウドソーシングサービスを行っている企業が多いものの、注目されているもののほとんどはコンペ型やプロジェクト型といったものです。

それらは専門的な技術を持った人と企業を結び付けるものですが、彼が考えるクラウドソーシングは高いITリテラシーや専門的なスキルがない方、地方に住んでいるため働く場所が限定されている、育児中で働く時間が限られている・・などの方です。

 

リアルワールドではそういった方でもネットさえあれば誰でも可能な、いわゆるマイクロタスク型のクラウドソーシングを展開中です。

 

 

 

 

短期的にものごとを見ない

 

 

最近彼が反省していることは上場してから現在まで、今現在の株価や数か月先の株価ばかりを気にするあまり、短気的な思考のもとでビジネスをしたり、さまざまなものごとについて判断していた・・ということだそう。

短期的なものの見方をしていると、大きなことは実行できませんし、そういった考え方によって会社の中を混乱させていたと痛感しています。

 

彼がどうしてこういったことを感じたかと言うと、ローマやヨーロッパ各国を旅行したことからで、ローマは2千年以上も前からの歴史ある街並みが残されており、ローマの人は100年も前のものでも新しいと捉えているからだとか。

 

つまり、日本人である自分はいかに短期間でものごとを捉えていたのか・・と思ったからです。

ローマの人々は何かを成し遂げようと思った時、自分自身の生涯をかけてというだけでなく、その先にも続くことを視野において考えているわけで、会社経営もそういった考え方でないとだめだ、自分が生きている間だけ必死になっていて、自分がいなくなったらなくなってしまうという考え方では意味がないと考えるようになりました。

 

短期的に成功したとしても、結果的に目標とする場所へちゃんと行きつくための正しい経営判断が必要だと考えます。

 

ただ、上場しているのだからそれではだめだという意見もあるでしょうが、最終的にリアルワールドがやろうとしていることを本当の意味で理解してくれている株主の方には応えられるという自信があるそう。

 

企業として成長することは当然大切なことではありますが、成長はいわば結果。

それ以上に大切なことは本質をきちんと見据えて前に進んでいくことだと考えています。

 

彼はビジネスパーソンとして強くなりたいと考え、リアルワールドの持つ世界観を共に実現したいと思えるような人たちとこれからも前へ前へと進みます。