インスタグラマーの力を借り商品の付加価値を上げる!株式会社パスチャーカイユリコ

2016.8.13 IT・WEB

 

日本のシーズン落ちのアパレル商品を東南アジアに持って行きやすく販売するという事業から始めたカイユリコ氏。
最近ではインスタグラマーとメーカーとのコラボ商品なども手掛けています。

カイユリコ氏プロフィール

カイ氏は東南アジア向けアパレルコマース事業を運営している会社でCEOを務め、2016年に株式会社パスチャーを設立します。

パスチャーはインスタグラムの画像解析事業が主な事業で、インスタグラム検索ツールROOSTERや、アカウント分析ツールであるPONYなどを運営しています。

カイ氏の行う商品開発とは

彼女が行っている商品開発を具体的に言うと、あるコンビニの商品を多くの方に知ってもらうためSNSに写真が上がりやすく口コミが起こりやすいようなパッケージにする・・などのサポートを行っています。

その他にもジュエリーブランドやアパレルブランドさんなどからインスタグラマーとのコラボレーション商品を開発したい・・という要望をいただいているそう。
ジュエリー商品は特に他のブランドとの差別化が図りづらかったり、商品自体の差があまりないためインスタグラマーの力を借りることで付加価値やブランド力を上げられる・・というメリットがあります。

さらに、分析事業にも力を入れており、さまざまなツールを発表していますが、別の案件でこれまで発表していない案件のツール化を予定しているとか。
これからの進展が楽しみですね!

カイ氏が起業するまで

では、彼女がパスチャーを起業するまでの経緯とはどういったものなのでしょうか?
彼女にとってこの会社は2つめの会社で、2014年にアパレルECの会社を起業しフィリピンとシンガポールで事業展開を行っていました。

そこで行っていた事業とはシーズン落ちのアパレル在庫商品を東南アジアへ日本から持って行き販売する・・ということだったのです。
彼女にはもともとアパレル業界に友人が多く、そういった友人が在庫処分に悩んでいることを知っていたのです。

アウトレットモールに卸していたものの、アウトレットが観光地化し人気が出てきてしまい、アウトレット専売品の商品開発が行われるようになり倉庫代だけがかかってしまう・・という事態に陥っていました。
それをなんとか解決したいと考えた結果、マーケティングデータを得るためいったん東南アジアへシーズン落ちの在庫商品を持っていき販売させてもらえないかとさまざまな会社へ交渉したそうです。

そんな時、大手アパレルメーカーの役員さんがカイ氏のやっていることに共感し、パルコなどにお店があるような大手ブランドに声をかけシーズン落ちの商品を定価の1パーセント程度で買い取る権利を得ることができたのでした。
シーズン落ちの商品をブランドから買い取り東南アジアへと持って行き、日本のおしゃれな商品が安く買えるという形の事業を始めたのだそうです。

彼女のこの事業は日本のアパレルブランドにとっても東南アジアの人達にとってもメリットが大きいです。
今後ますますこの事業が大きくなることを願うばかりです!