モバイルサイトの価格破壊
2019.5.16 IT・WEB
モバイルサイト構築で価格破壊を起こしているのが、ウェクシーマーケティングだ。
価格は相場の半額で、構築期間も圧倒的に早い。
年間300以上ものサイトを手掛けるこの会社を率いるのが、宮崎幹久氏だ。
宮崎 幹久氏プロフィール
1983年 石川県生
2005年 モバイルベンチャー入社 トップ営業マンとして活躍
2007年 同社の営業部長就任
2008年 株式会社ウェクシィマーケティング設立、代表取締役就任
ウェクシーマーケティング
様々な企業のモバイルサイトを手掛けているのが株式会社ウェクシィマーケティングだ。
この会社を率いるのが、宮崎幹久氏である。
価格は業界相場の半分以下、しかも通常は2か月ほどかかるところを2~3日で納品するというから驚きだ。
取り扱っているサイトの種類も豊富で、ECサイト、求人サイト、掲示板サイト、ポイントサイト、着メロサイト、ゲームサイトなど多岐に及ぶ。
サーバー管理からSEO対策まで一貫してサポートすることもできるこの会社だが、安価で短納期、しかも高品質と評判だ。
他社よりも安価に提供できる秘密の一つはサイトのモジュール化だという。
自社で開発したモジュール(部品)を顧客にあわせてカスタマイズしながら組み合わせる。そうすることで工数を減らすことに成功した。
また、低価格高品質のもう一つの理由は、フリーランス技術者との契約だ。
提携しているエンジニアは90名程度。
その中から、案件にもっとも適したエンジニアに依頼し、出来上がったものを今度は社内のエンジニアたちでレビューしてから納品する。
このようにして、品質を保ちながら、圧倒的な価格と納期を実現した。
25歳で友人たちと独立
近年、インターネットなどでも20代の起業家が注目されることが多い。
若い世代が続々と起業しているような印象も受けるが、20代の起業は毎年7%ほどで実はそんなに多くはない。
資金を貯める時間もいるし、業務スキルを磨く時間だって必要だからだ。
しかし、宮崎氏が独立したのは25歳の時で、一般的にはかなり早い部類と言える
もちろん最初は企業に就職した。
入ったのはモバイルベンチャーの会社で、すぐにトップ営業マンになった。
そのまま順調に会社内での地位は高まり、就職してからわずか3年後には営業部長となっていた。
この時、手ごたえを感じていた引字氏は独立を決断する。
一緒に起業した学生時代からの友人たちは、SEとデザイナーとして今も宮崎氏を支える。
友人たちが起業についてきたこともそうだが、宮崎氏が良好な人間関係を築いていける人物だということをうかがわせる話がもう一つある。
それは独立の際に、前職の社長が一緒になって顧客に挨拶まわりをしてくれたことだ。
雇用側から見れば、優秀な社員の独立はあまりうれしいものではないが、それを差し引いてもなお期待できる部分が大きかったことの表れでもある。
壁を壊していきたい
もっと多くの企業に自分たちのサービスを広げていきたいと話す宮崎氏。
多くの経営者は、モバイルサイトに抵抗感を持っていることも少なくないという。
経営者の方から「コストが高い」、「使い方がわからない」、「難しそう」などの声をよく聞く為、そんな心理的な壁を壊していきたいと話す。
今後は飲食店、美容院向けのパッケージを作って活躍の場を広げていこうと考えている。
10年後の目標はあえて設定しないと語る宮崎氏。
どうなるかわからない10年後よりも、目の前のことに全力を注いでいきたいと話す。