世界中から飢餓や貧困をなくしたい!株式会社ゼンショー小川賢太郎

2017.12.13 サービス

日本の外食業界でナンバーワンになったゼンショーですが、小川氏の夢は世界から貧困や飢餓をなくすことだそうです。
創業当時のエピソードなどをご紹介します。

小川賢太郎氏プロフィール

東京大学に進学したものの中台し、1978年吉野家に入社します。
その後吉野家が倒産したため独立。
1982年ゼンショーを設立しすき家などを開業し、M&Aで外食チェーンを傘下に収めていき急成長します。

ゼンショーを創業した当時のエピソード

小川氏はゼンショーを創業した当時は部下とたった4人、資本金500万円で会社登記したそうです。
たった500万円の資本金で創業したため、イートインのお店は一つもできなかったそう。
お弁当屋さんなら設備投資がほとんどいらないため6坪のお店で家賃6万円から始めたそうです。

ゼンショーの社名の由来とは

ゼンショーの社名の由来は創業当初から目標としている外食産業で世界一になるには全勝しなくてはならない・・というところからきています。
また、禅の心で商売を行う、善意を持って商売を行う・・などという意味もあります。

小川社長がM&Aで重要視するポイント

どうして彼がM&Aするのかと言うと、食材の調達から物流まですべてをシステム化することが普及したため、大量に食材を発注することでよりコストを削減できるようになったからだと彼は語ります。

食材を他のブランドで使用できるのは確かにそうであり、牛一頭でも部位によって牛丼にしたり、ステーキにしたり・・などできます。
実際のところ、M&Aの話があっても実際に実現したのはそのうちの3パーセント程度だそうです。
M&Aを成功させるために大切なことは業態の立地条件や将来性とのこと。

また、人材こそが最も大切だと彼は言います。会社の人材がどういったレベルなのか・・でその会社のレベルが分かるそう・・。
以前あまりにも人材のレベルが低すぎて、断りを入れたこともあるようです。

2008年、店舗数で吉野家をすき家が上回り、2011年には日本マクドナルドをゼンショーが抜いたことで、日本でナンバーワンの外食チェーンに成長しました。
M&Aを行って大きくなることでのメリットは有能な人材を集められることだと言います。
また、食の安全性を確保できることも挙げられます。

BSE問題があった時、安全性を精査する部署を作ったそうで、それは企業が大きくなることでそういったことにお金をつぎ込めるようになるからです。

外食チェーンの将来

将来、外食チェーンはどうなっていくのでしょうか?
小川氏は吉野家を抜いてやろうとか、日本でナンバーワンになろうとか思ったことはないそうです。

もし、将来世界一になったとしてもそれは同じで、あくまでも自分の目標は世界から貧困と飢餓をなくすこと・・だそうです。
飲食業界のスタンダードになって欲しいと考えています。

時代の移り変わりと共に価値観も変わってきた外食チェーン業界ですが、今後も予想できない新しい価値観を激しい競争によって生み出していくことでしょう。
ゼンショーの今後の成長に期待が高まりますね。