宮司から起業家へNSGグループ代表池田弘

2017.8.21 その他

父や氏子の反対を説得し新潟で起業した池田氏。
彼はビジョンを持つことが大切だと考えます。
彼が成功した秘訣とはどういうものなのでしょうか?

池田弘氏プロフィール

NSGグループ代表、学校法人新潟総合学園総長。
1949年新潟県の愛宕神社の家に生まれ国学院大学で神職を学んだあと宮司となり新潟総合学園を開校します。

事業を興すまでの道のり

当然、彼は父や氏子さんたちから事業を興すことを反対されたそうです。
神主がどうして事業を興すのか・・ということですね。

ですが、彼は必死に夢を語り周りからの理解を得られたそうです。
その夢とは日本一の教育機関を新潟に作ることや、地元の経済を活性化すること・・などです。
当時父親から500万円もの借金ができたこと、共同創設者のいとこも500万円もの借金を彼の父からできたこと、銀行からも融資が受けられたため、神社の境内に木造校舎を建築でき、そこで語学学校や学習塾などを始めます。

彼の成功の秘訣とは

民間が文化や教育に積極的に挑戦しようというのがスタートした動機で、新潟総合学院という名前もそういった思いからつけました。
創業当時は30年後の展開のイメージや事業計画などを作り、現時点でそのうちの8割程度は実現しているというから驚きですね。

つまり、大切なことはビジョンを持つこと。
それがないと物事はうまく進みません。
事業展開のイメージを持てば、そのためどうやって達成するかを考えるようになるからです。
彼自身も常にそれを考えていたため事業を発展させられたと言ってもいいでしょう。
また、さまざまな分野に挑戦しようとすると、自分だけの力では不可能です。
どうやって人材を発掘するかが重要ですね。

長い目で見ると失敗も経験につながる

失敗という概念自体が彼にはありません。
本人さえあきらめなければ経験になるので、これほど素晴らしいことはないでしょう。
ただ、人間は弱いので精神的に折れてしまったり、あきらめてしまったりすることもあるでしょう。

また、どうしても実績を上げたいがために本当のことが言えないという場合もあるはずです。
計画を立ててもその通りに進まないというのは当然のことで、それを乗り越えることにこそ価値があると考えます。
乗り越えられないということはイコール業績が悪いことになります。
それなら、どうして悪かったのか、どうして乗り越えられなかったのかというのを再度考えてみるといいでしょう。

そうすれば、自分が立てた計画に無理があったり、見通しが甘すぎたり、何か足りなかったり・・など、反省すべきことが見えてくるはずです。
どのような業界であっても、自分が行おうとしているビジネスモデルに近い例はあるはずですし、違う業種であってもある程度参考になる例があるはず。
そこで、どうして自分が成功できないかを考え、よく反省するようにすることこそが重要なのです。