教員の醍醐味は現場で子どもたちと向き合うこと!特定非営利活動法人Teach For Japan 松田悠介

2017.4.24 その他

松田氏はTeach For Japanを立ち上げたのは教員の醍醐味は机の上ではなく現場で子どもたちと向き合うことだと感じたからです。
そんな彼がTeach For Japanを立ち上げた経緯とは?

松田悠介氏プロフィール

1983年千葉県に生まれ、大学卒業後教諭として勤務。
その後、ハーバード教育大学院修士課程で学んだ後、外資系コンサルティングファームに従事し、Teach For Japanを創業。

Teach For Japan創業までの経緯

松田氏は大学卒業後体育教師として勤務し、教育委員会で活動後ハーバード教育大学院へ入学します。
そこで教育系NPOとして成功を収めたTeach For Americaと出会います。
2010年アメリカの文系就職ランキング第1位など、その活動は非常に高評価を得ているそう。
ここでは優れた大学の卒業生を教員として採用、アメリカの貧しい地区、問題の多い地域の学校に派遣しているということを知ったのだそうです。

Teach For Americaの特徴としてはウォールストリートのコンサルティングファームや、投資銀行などで活躍するような人材を採用していることです。
採用された学生は2年の間担当する地区の学校で教員として勤務後、地域の教育発展に貢献します。
つまり、教育現場に従事する人材以外に社会において優秀な人材を教育することに成功しているというわけですね。

その活動の基本には教育の機会の不平等を解決したいということにあり、アメリカの優秀な学生を2年間学校に派遣できれば社会的に素晴らしいインパクトを与えられるのでは?という想いがあるそう。

さらに、その後派遣された学生は教育や行政、民間、NPOなどのさまざまなところにリTFAのアラムナイとして国内の教育課題と向き合っていくのです。

Teach For Japanを実現するにあたって

松田氏は教員になるための制度に疑問を持っており、教育課程は教員になるための最良の過程と思えず、自分で学んだこと以上に自分が立ち上げた学習塾での経験が活かされていると語ります。
教員をやる醍醐味というのは机の上で学ぶことではなく、現場で子どもたちと向き合うことから分かると感じています。

ですが、現在の教職課程では子どもたちと現場で触れ合うための時間が大学4年の時に初めてやってきます。
その頃には就職活動が始まってしまうため、自分の将来を決めなければなりません。
つまり、現場で子どもと向き合うことの醍醐味を感じられる時間があまりに短いのです。

現在、彼は夏休みに子どもへ学習支援をすることで教員を養成するプログラムを作ろうと考えています。
教員に興味があるものの教職には興味がないという学生を対象にチャンスを提供したいのです。
また、早い時期に現場の子どもたちと触れ合うチャンスを作ることによって大学4年の時に初めて現場を経験し、自分は教員には向いていないと初めて感じる学生を減らしたいと考えているそうです。

今後も彼のTeach For Japanの活動が期待したいところです。