日常使いの花にフォーカス!株式会社パーク・コーポレーション井上英明

2017.9.10 サービス

以前は花と言うと贈答用で高価というイメージがありました。

彼はその花を日常使いできるようにと手ごろな価格で販売します。

そんな井上氏のこだわりや若い人へのメッセージとは?

井上英明氏プロフィール

1963年佐賀県に生まれ、大学卒業後渡米しアメリカの大手会計事務所に入所します。

帰国後、1988年パーク・コーポレーションを設立氏1989年よりフラワービジネスに参入し現在に至ります。

 パーク・コーポレーションの社名の由来

彼の会社の名前はアメリカのセントラル・パークからきており、ニューヨークに住んでいる時セントラル・パークに行き公園にはさまざまな人たちが来ており、自由に遊んだり走ったりしているのが印象に残ってたそう。自分が作った会社もそんな風になればいいと思いこの社名を付けたそうです。人から言われるのは嫌でも自分で決めるのは楽しいものです。

つまり、合理性よりモチベーションを大切にしており商品の仕入れは本社で一括で行った方が合理的でしょうが、そこをあえてそれぞれの店舗で発注し、それぞれの店舗で売り上げ目標も決めているそう。

彼は人とは基本的に向上心を持っていると考えており、去年の売り上げが500万円だったのに今年はそれ以下でいいと考える人はいないはずです。売り上げが下がってしまったら、なぜ下がったのだろうと考えることが大切です。

そういった雰囲気の会社にしたいと考えているわけですね。

彼のこだわり

以前から今まで彼が一貫しているこだわりがあります。

それは日常使いの花に焦点を置くことで、この仕事を始めた頃は花と聞いてイメージするのは胡蝶蘭などの法人向けの贈答用が中心となっており、仏壇に供える以外は年に何回贈る程度の贅沢品だと捉えられていました。

つまり、年に何回かしか売れないためどうしても高価になってしまいます。手頃な価格にすればお客様はきっと普段使いの花として購入してくれるはずだと考えたのです。それは、これまでの自分の中での常識を覆すことだったそう。

その結果、客単価は低いもののお客様の数が非常に多く、あっと言う間に320万人近いお客様から利用してもらえるまでになりました。

これは価格が低いことだけが原因ではなく、たとえばブーケなどは前もってアレンジしておき、男性の方でも購入しやすくしておくなど、付加価値を提供したりライフスタイルを提案していくことが理由になっていると考えています。

若い人へのメッセージ

最近の若い人は会社やクラブに入っても、数ヶ月程度で自分には向いていないと考え辞めてしまう人が多いです。質のいい土地がすぐにできないのと同様、自分の根っことなるものはすぐに見つけたり、育てることも不可能だと考えます。

生きるということは自己研鑽だと言えます。自分がうまくいかなかったり、できなかったりすることにチャレンジしていただき、その壁を乗り越える過程を楽しんでもらいたいです。さらに、仕事は自分自身を磨く砥石だと言っていいでしょう。ただお金を稼ぐためだけに仕事をするのはもったいないと彼は考えます。

たとえどんなに時間がかかったとしても、自分が人生をかけ目指そうとする方向と仕事の方向性が一致する、自分の根っことなる部分を見極めていくことが大切なんですね。