日本のものづくりを世界に発信したい!株式会社RS Technologies方永義

2018.8.6 小売・卸

 

日系3世である方氏は会社を設立してすぐに東日本大震災に遭います。

震災に遭ったことで逆に従業員との絆が深まったそう。

株式会社RS Technologiesの事業内容や彼のこれまでの歩みとは?

 

方永義氏プロフィール

大学卒業後永輝商事に入社、2006年社長に就任。

2010年株式会社RS Technologiesを設立社長に就任し、現在に至ります。

 

株式会社RS Technologiesの事業内容

株式会社RS Technologiesは2010年に東京都品川区に設立され、本社工場を宮城県大崎市に設けます。

他に、台湾にも工場を設立しています。

 

メイン事業は半導体再生ウェーハで、市場において世界の3割を誇る企業として走り続けてきました。

 

さらに、最近プライムウェーハの生産拠点を北京に設けることで

プライムウェーハの世界においても世界トップを目指そうとしています。

 

会社設立後に苦労したこと

2011年に会社を創業し、たった数か月で東日本大震災に遭います。

工場が被災してしまい、半年程度操業が止まったものの、従業員の雇用を維持し、賃金をできるだけ払い続けたと言います。

 

さらに、足りない物資などを関西方面などから従業員に調達し配布。

従業員は当時会社を買収されたことから屈辱感を味わっており、経営陣に対して冷たい態度だったそうですが、この東日本大震災を通して逆に経営陣との絆が深まったそう。

 

つまり、東日本大震災に被災したことで経営陣と従業員との結束が強くなったということですね。

 

彼のこれまでの歩み

彼は中国福建省というところで誕生し、祖母が福井県出身だったため日系3世だそう。

そういうことから、子どもの頃からずっと日本に強烈な憧れがあり、高校卒業と同時に日本へ行き日本の大学、大学院を卒業。

卒業と同時に永輝商事という会社を設立し、それからずっと彼は日本で経営を続けてきました。

 

日本国内だけでなく海外においても20社以上の企業に投資を行っており、特にここ数年の間で日本の製造業において10社程度のM
&Aを行ってきたそう。

彼自身、日本のものづくりのレベルは世界でトップだと考えており、株式会社RS Technologiesが発信する文化により、この日本の優れたものづくりを世界中に発信し続けたいと言います。

 

半導体などの精密機器製造業は従業員1人の力ではどうしようもなく、チーム全員の強い協力があってこそだと考えます。

それぞれの従業員が孤独と戦い、誘惑に負けることなく努力し続けられるかどうかが成功の必須条件だと考えています。

 

実際に、中国の人はこういったことが苦手です。

産業を高度化するためには設備の最新化以外に匠の精神が重要で、ドイツにおいても日本においても匠の精神が存在していると考えます。

 

これからの時代で活躍できる人とは

現在、技術の転換期にあると考えており、日本と中国が提携することは日本企業だけでなく中国の企業にとっても有益だと考えています。

両国をよく理解している在日中国人のビジネスマンにとって、今まさに活躍するチャンスが訪れており、日本の高度な技術と中国の市場をつなげられる人材こそがこれからの時代で活躍できる人になると考えます。

 

また、彼のような在日中国人企業家は今後ますます日本と中国が交流するために貢献し、今よりさらに存在を示していくべきだと考えています。