最高に面白いゲームを作る

2017.3.29 IT・WEB

子供の頃に衝撃を受けたゲーム。
様々な仕事をしながら、そこにたどり着いて成功した森下氏。

プロフィール

森下一喜

ガンホー・オンライン・エンターテイメント社長

オンラインゲームで急成長した会社

ガンホーと言えば、パズドラやラグナロク・オンラインなどのタイトルを持つゲーム会社として有名だ。

2002年にオンセール株式会社から、社名をガンホー・オンライン・エンターテイメントに変更し、韓国のグラヴィティ社から「ラグナロク・オンライン」というオンラインゲームの独占運営権を獲得したことで急成長した。
現在は一株が150万円を超えており、これは同じゲーム会社の任天堂以上である。

その会社の代表である森下氏は、同社の大株主であり、文字通りの億万長者なのだが、その人生は波乱万丈だったという。

裕福な家庭に生まれるも

新潟県の病院を経営する家庭に生まれた森下氏。
子供の頃、外で遊ぶのが好きだったのに、ゲームに出会ってからはそれに熱中したという。
中学生の時はゲーム三昧で、夜中遅くまでやっていたそうだ。

ゲームの魅力は、目標を達成するところにあるのでは、と語る森下氏。
他のエンターテイメントにはないこの達成感は、他の娯楽にはないという。

だが、幸福も長くは続かなかった。
父が病院を売って新しく始めた事業に失敗し、大学進学も断念した。
高校の担任に、三者面談で「大学に行ってもろくな人間にならないから、営業か漫才師がいい」とはっきり言われる。

ならば、と選んだのが漫才師だった。
漫才をやるかたわら、他にも様々な仕事を経験した。
バンドを組んだり、バーテンダーとして働いたり、工事現場のアルバイトなどで生計を立てた。
しかし、6年間続けた後、相方がやめてしまい、コンビは解散する。

成長のきっかけは弟が熱中していたゲーム

その後、スーツ姿のほうが女性にもてるという理由から営業職に転職するが、小さかった頃にうけたテレビゲームの衝撃を忘れられず、その道を志す。

一旦は起業をするも軌道に乗らず、2001年に縁があって出会った孫泰蔵氏とともにオンセール株式会社(現:ガンホー)で働く。
つらいこともあったが不満はなかったという森下氏。
しかし、心のどこかでもやもやしたものは感じていたという。

その後、弟が熱中している韓国産のゲーム「ラグナロク・オンライン」をみて、これならいけると思い、同ゲームの日本での独占運営権を獲得する。
それが会社の急成長のきっかけとなった。

現在では億万長者となった森下氏だが、家賃20万円ほどの公団マンションに住んでいるそうだ。

持ち家や、高級車などにはこだわりがないという。
それは一度、すべてを失うような経験をしていることで、凡人が持つような価値観を超えているようにも見える。

参考:
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A3%AE%E4%B8%8B%E4%B8%80%E5%96%9C
https://entertainmentstation.jp/138543
https://www.gungho.co.jp/