服を変え、常識を変え、世界を変えていく

2018.3.28 サービス

株式会社ファーストリテイリングを知らなくても、ユニクロという服の販売メーカーを知らない日本人はいないだろう。

その創業者である柳井氏は、世界を見渡して日本の衣料品チェーンがやっていることは間違っていると感じたという。

プロフィール

柳井正

1972年 小郡商事(株)(現 (株)ファーストリテイリング) 入社
1972年 取締役
1973年 専務取締役
1984年 代表取締役社長
2001年 ソフトバンク(株)(現 ソフトバンクグループ(株)) 取締役(現任)
2002年(株)ファーストリテイリング 代表取締役会長
2005年 同社 代表取締役会長 兼 社長(現任)
2005年(株)ユニクロ 代表取締役会長 兼 社長(現任)
2008年(株)GOVリテイリング(現 (株)ジーユー) 取締役会長(現任)

ユニクロの会社

ファーストリテイリングという会社を知らない人でも、ユニクロという衣料販売メーカーは知っているだろう。
カジュアルな衣料品を取り扱っているので、身に着けたことのない人のほうが少ないかもしれない。

ユニクロの名前の由来は、ユニークなクロス(衣服)の略だと言われており、安価で質のいい衣料品を製造販売するこの会社は登場からあっという間に日本中に店舗を展開した。

商売と身近だった子供時代

ファーストリテイリングを大企業に押し上げた柳井氏。
小さい頃はおとなしい子供だったという。

父親が商店街で紳士服の商売をしていたので、商売は身近にあったと語る。
また、商売って儲からないのだな、と子供ながらに思っていたと話す。

また、商売に対しては良いイメージはもっていなかったそうだ。
まず、商売をすると価値観の基準がお金になってしまうことも多いのだが、それには反発していたという。

また、父が紳士服以外にも事業を手掛けており、政治にも熱心だった。政治で物事が決まってしまうことにも反発心があり、父とは違うやり方をしたいと思っていたという。

無気力な学生時代

大学に入った柳井氏は、自分の事を夢のない典型的な無気力学生だったと話す。
麻雀とパチンコで一日を過ごし、仕事をせずに生きていく方法を考えていたという。
就職活動もせず、仕事をしようという気持ちも全く起きなかったそうだ。

多くの有名な経営者は、バイタリティのあふれる学生時代を過ごすことが多いが、柳井氏は全く逆だったのである。
そのうち、何もしない自分に父親から「ジャスコに入れ」と言われ、そのまま入社する。

仕事の面白さに気づくまで

入ったジャスコもなんとなく9か月でやめた後、実家には戻らず友人の家に居候してぶらぶらと過ごしていたという柳井氏。
友人は就職しているので、毎朝会社に出ていく。
ぶらぶらしている自分を友人と比較するとなんとなく憂鬱になってきて、また実家の山口県にもどる。

戻ってからは、父親の紳士服店を手伝っていたが、ジャスコの時と違って、仕事の効率も悪く、店員もまじめではない。
そこであれこれ言ったら、店員は全員やめてしまったので、全部自分でやることになったという。
それが結果としてよかったそうだ。

様々な勉強ができたし、商売の面白さも知ることができたと話す。
そこで初めて自分で商売をやっていこうと決心したという。

その後も夢を持つ余裕もなく働いたという。
せいぜい30店舗が限界だろうと思っていたそうだが、それでも会社の売り上げは20億、30億と上がっていくにつれて、全国展開を視野に入れ始めた。

このまま事業を継続するには、経営者になる必要を感じたという。
経営者とは客観的に自分の会社を判断して、主体的な行動ができる人間だと語る。

参考:

http://www.fastretailing.com/jp/
http://v-tsushin.jp/interview/uniqlo/
https://www.softbank.jp/corp/about/officer/yanai/