本気で世の中を変えたい学生に集まって欲しい株式会社グロービス堀義人

2017.4.11 その他

グロービス経営大学院を経営する堀義人は本気で世の中を変えたいという学生に集まって欲しいと考えています。
彼の考える経営者に必要な能力とはいったいどういったものなのでしょうか?

堀義人氏プロフィール

京都大学卒業後ハーバード大学経営大学院修士課程修了、住友商事勤務。
1992年グロービス設立、1996年グロービス・キャピタルを設立し、1999年英パックス・グロービス・パートナーズを設立します。
現在、グロービス経営大学院学長、グロービス・キャピタル・パートナーズ代表。

グロービス経営大学院に集まって欲しい学生像

グロービス経営大学院には本気で世の中を変えたいと思う学生に集まって欲しいと考えています。
起業家リーダーシップという授業があり、歴史上の変革者や現代の起業家を題材に創造と改革を舞台にした時、どう意思決定するかを考えることによってリーダーとしての自覚を得ることを目的とする授業です。

時にはリーダーたるものリスクを負うことも重要で、自分の能力を開発しリスクを怖がらず社会に創造と変革を興すためにチャレンジしたり、世の中を本気で変えたいと考え、社会をよりよく創造したいという気持ちを持った学生に集まって欲しいと彼は考えています。

経営者に必要なものとは

彼が考える経営者に必要な能力とは1つ目が知識とフレームワークです。
これはファイナンスやマーケティング、オペレーション管理、アカウンティング、人的資源の管理・・など、分野それぞれをパッケージ化した基本的な法則のことです。

たとえば、囲碁の世界で言うところの定石でしょうか。
囲碁は過去の戦いの中で培われた定石があって、それを知らないと勝利することができません。
つまり、経営についてもそれは同じだということです。

次に考える能力です。
経営の本質をしっかりと見極めて最善の答えを導き出す力で、そのためには不確実で複雑な経営というものを多面的に見て統合的に理解する必要があります。

そのためにも、上で言ったようなさまざまな知識やフレームワークを使い正確に状況判断し問題を見つけた上で最適な意思決定を行うのです。

最後が伝える力です。
これは自分の考え方や会社のビジョンを人の心に訴えかけられる能力のことで、経営者はさまざまな人々がいる組織を一つの方向性にまとめる必要があります。
そのためにも、自分の考え方を簡素化、構造化、効果的に伝えなければならないのです。

経営者に伝えたいアドバイス

世の中が不況になった時のアドバイスには3つあり、まずは変化に適切に対応することが挙げられます。

たとえば、船の船長はその時の風向きに合わせ帆を動かす必要があり、たとえばかなり利益を上げていたトヨタであってもその風向きを見誤ったことがあるくらいです。

次に、自分の会社が進むべき道をはっきりと示すことで、不況の時は人の心が乱れやすいものです。
ですので、リーダーはその会社の方向性をはっきりと見せ組織をしっかりと結束させなければなりません。

最後が不況であってもそれをチャンスととらえることでしょう。
100年に1度の不況はつまり100年に1度のチャンスだとも言えます。
現在、変化が激しい世の中ですが、ベンチャー企業や多くの中小企業にはチャンスが生まれていると言ってもいいでしょう。

チャレンジするのを楽しむような気分でいれば、起業もいい方向へとかじ取りすることができると考えています。