演劇を医療分野へ活かしたい!株式会社わらび座山川龍巳

2019.4.24 その他

 

 

18才の時わらび座の公演を見たのがきっかけでわらび座へ入社を決めた山川氏。

さまざまな事業を行っているわらび座は今後医療分野で演劇を活かせればと考えています。

 

 

山川龍己氏プロフィール

 

18才の時わらび座に入り、役者を1年経験後マネジメントや営業を行うようになります。

その後、さまざまな役職を経験し2016年株式会社わらび座代表取締役社長に就任します。

 

わらび座公演を見たのがきっかけ

 

彼がわらび座へ入ったのは18才の時。

きっかけは舞台芸術に見せられたことだったそう。

小さい頃、近所に基地があったためアメリカ人に生まれたかったと思っていた彼はわらび座の公演に誘われ見に行ったところ、数十秒で、舞台芸術で人の気持ちを動かし感動させる人間になりたいと思ったそう。

そのことがきっかけでわらび座へ入社を決めたのです。

 

 

 

さまざまな事業を行うわらび座の事業展開

 

わらび座は総合アミューズメント企業として総合レジャー施設あきた芸術村やわらび劇場、田沢湖ビールやホテル、劇団わらび座の演劇活動などを展開している企業です。

中でもあきた芸術村では年間700を超える公演を行っており、国内だけでなく海外でも高評価を得ています。

 

他にも秋田県の魅力を全国の方たちに分かってもらうため、ブルーベリー農園を併設しており、体験型リゾート施設としても人気を得ています。

 

 

 

日本の文化を外国の方に伝えたい

 

今後は旅行分野へのビジネス展開として「あきたびくらぶ」を展開し外国人観光客に対し異文化を理解してもらいたいと考えています。

そのため、秋田県の芸能を楽しんでもらい、国境を越えて理解を深められるようなツアーを行っていきたいと言います。

実際に2017年には東南アジアから外国人観光客を取り込むためタイの旅行会社と業務提携を果たしています。

 

さらに、教育分野への展開として教育と文化の融合を軸に年間150

もの小中学校がこのわらび座へと教育の一環に訪れたそう。

わらび座が提供する教育プログラムはどういったものかと言うと、踊り体験と演劇鑑賞を通して五感を刺激し感受性をはぐくめるようなものだとか。

なお、東京にある中学校では文化体験と農業体験が学べるわらび座教育旅行を実施。

すでに40回の実施を行っていると言います。

 

また、秋田県内の大学と連携して世界に通用するリーダーに必要な理解力と多様性を身につけられるよう、演劇コンテンツと英語を組み合わせた学習をスタートさせるべく計画しています。

 

 

今後の展開

 

医療分野への事業展開として認知症の高齢者の方のため演劇プログラムの実践を行っている例を学んでいる。

認知症の高齢者はプログラムの内容を次の日には忘れているものの、その時の楽しかった感情の記憶は残っているそう。

認知症の方にとってその感情がとてもいい刺激となっていて、実際に脳科学的にも演劇療法として認知されています。

つまり、今後医療分野への演劇の展開は可能性が未知数だということです。

そこに切り込んでいくわらび座の発展が楽しみです。