現場力を武器に、顧客と二人三脚で

2017.6.29 IT・WEB

物流で業績を拡大するハマキョウレックスの大須賀氏。
他社とは違ういくつもの施策をすることで、現場力を強化し、更なる飛躍を狙う。

プロフィール

大須賀秀徳

株式会社ハマキョウレックス 代表取締役社長

昭和42年生
平成3年、東京経済大学経営学部卒
IT関連企業を経て、
平成4年、当社入社。
平成19年、近物レックス㈱の取締役副社長に就任。
平成20年、当社取締役副社長管理本部長兼経営企画室長に就任。
平成21年、㈱スーパーレックス取締役に就任。
平成22年、当社代表取締役社長に就任。

サード・パーティ・ロジスティックスで、業績を拡大する会社

3PLという言葉をご存じだろうか。
これはサード・パーティ・ロジスティックスの略語で、物流全体を一括して請け負うサービスを意味している。
物流業界でそれを行い、業績を拡大している会社がある。

物流会社は各社特徴が異なるが、業界内からは「ハマキョウレックスといえば現場力」というお声を頂くことが多い。

そう語るのは、ハマキョウレックス代表の大須賀氏だ。
業績を上げていくためには、時代の流れを意識したり、日々の改革が必要になってくるが、ハマキョウレックスにはそれらを行うシステムがいくつもある。

大須賀氏は、自社の強みを次の3点に集約して説明する。
「収支経営・日々決算」「全員参加」「コミュニケーション」

毎日に数字の変化にあわせて取り組むことを変えたり、多くの人の意見を聞き、一人の従業員が問題を抱え込まないようにして、全員で問題解決を図る。
これによって、課題解決のスピードが向上する。

自分が悩んでいることでも相談すれば、あっさり片付くことも多々ある。
基本に忠実だが、それゆえに効果が高い。

最も多く失敗しているがゆえに

もともと大須賀氏は、事業立て直しのために出向してきた人間だった。
しかし、1年がたつ頃、前社長から引継ぎを要請された。
もちろん、すぐにではない。
一旦本社にもどって、管理部門で経験を積んでからの交代を提案された。

大須賀氏は悩んだ。
現在の会社の規模は自分が入社したときの50倍くらいに成長していた。
その中で、大須賀氏は自分が最も多くの失敗を経験してきている人間だという認識があったからだ。

不安とプレッシャーの中にいた大須賀氏を救ったのは、現会長の「もしダメだったら別のものに変わればいい」という一言だったという。

今後の成長を見越して

20年ほどで50倍に事業規模を拡大してきたハマキョウレックス。
今後、大須賀氏は新規顧客の開拓に注力していきたいと語る。

まずは、現在も拡大が見込まれるEコマース分野。
そして、M&Aも相談がある都度、検討していくという。

また、ITによる技術革新についても思考を巡らせる。
物流の技術革新や効率化、近年ではトラックの自動運転など、ITベンチャーと情報交換をしながら、研究を進めているという。

また、会社が大きくなればそれに見合った管理体制も必要になってくる。
さらに業界全体でドライバーの不足が考えられるため、他社と共に解決策を模索していきたいと語る。

参考:

https://interview.interpresident.jp/tokai/hamakyorex/
http://www.hamakyorex.co.jp/