環境に配慮したモノづくりを!株式会社 andu amet 鮫島弘子

2017.1.9 サービス

andu ametの鮫島氏は環境に配慮したモノづくりを行っています。
産業廃棄物が出ないよう、排水は垂れ流さないように努めており、使う人が長期間楽しめる素材でものを作り続けたいと考えています。

鮫島弘子氏プロフィール

東京都生まれ。
学校を卒業後、化粧品メーカーでデザイなーを努めますが、大量生産大量消費という考え方に疑問を持ち退職。
青年海外協力隊としてエチオピアやガーナへ赴任します。
2012年、andu ametを設立し代表取締役兼チーフデザイナーを務めています。

andu ametの社名に込められたものとは

andu ametとはエチオピア語で、一年という意味があります。
革は化学繊維とは違って年を重ねるたびに使えば使うほど味が出てきます。

つまり、使う人が長期間楽しめる素材です。

使っていただけるお客様と共に年を重ね美しく滅びていくものをつっていきたい、時間の積み重ねを大切にしたいという思いを込めてつけたそうです。

会社設立までの経緯

学校を卒業後化粧品メーカーのデザイナーをしており、商品企画なども担当していたためこういった商品を作れば売れると企画書を作り提案を行って、了承されればそのデザインをし値段を調べるということをしていたそう。

その頃ファストファッションが出始めた頃で、短い間で流行するものをどんどん作っては販売するということを繰り返していました。

最初はお客さんが喜んでいるのを見るとうれしかったものの、本当に大量の商品を短期間で作り続けることに疑問を持ったそう。
当時まだ入社して3年目くらいだったそうです。

実際に、気に入ったコスメを再度買いに行ったとしても、もう廃番ですと言われることが多いです。
毎年たくさんの新製品が発売されても、次のシーズンにそれらはなくなっており次の新しい製品にとって代わっています。

売れ残ったコスメはどこに行ってしまうのだろう不思議に思ったそうですが、それらは全て廃棄されていることを知ったのです。
ということは自分が作っているものもゴミになっているのかと疑問を持ち、本当にこの仕事をずっと続けていくのかと考えた時に怖くなったそうです。

andu ametのオリジナル性とは

企画や素材の調達、製造やセールス、プロモーションなどすべての行程で社会や環境に配慮することを心がけています。

たとえば、革について言うと素材的に端切れが出てしまう素材です。
それは産業廃棄物になるわけですが、andu ametでは最初から産業廃棄物になるような端切れをできるだけ出さないようなデザインを考えたり、一般的に使われない羊のお腹の部分や足の部分を使ったりしているそう。

さらに、素材を調達する際も環境に十分配慮しています。

たとえば、革を加工する際に出る排水はそのまま垂れ流してしまっている工場は世の中にたくさんありますが、先進国ではそういったことがないようほとんどの工場に浄化システムが完備されています。
ただ、途上国ではまだそこまでに至っておらず、そのことがかなり社会問題へと発展しています。
andu ametでは全ての工場を彼女が視察し環境にしっかりと配慮しているかどうかを見極めた上で取引を行っているというから素晴らしいですね。