生産性を上げて、職場をイキイキさせる

2019.6.4 その他

 

 

マネジメント一つで成果が違ってくると語るのは株式会社ウィッティーの井出氏だ。

井出氏は自身が大企業で管理職として働きながら実感してきたマネジメントの重要性を現代の社会状況に合わせて提供する。

 

 

プロフィール

 

井手 聡太郎

 

1961年 東京都生 学習院大学法学部卒

1985年 東京電力株式会社(現:東京電力ホールディングス株式会社)入社

本社営業部、燃料部、広報部などに在籍。早期退職

2008年 株式会社ウィッティー設立

2015年「ワーク・ライフ・バランス」の普及を目的とするように定款変更し、事業開始

 

 

 

マネジメント一つで成果が違ってくる

 

マネジメント力一つで成果が違ってくると語るのは、株式会社ウィッティーの代表を務める井出氏だ。

 

株式会社ウィッティーは“社員がやめていって困る”という企業の悩みを解決するコンサルタントである。

 

会社に人が定着しないという事実は、少子化や人手不足もあいまって大きな問題となっている

近年、声高に語られる「働き方改革」もその対策の一環だが、そもそも「働き方改革」というものを勘違いしている人が多いと井出氏は話す。

 

 

働き方改革に対する勘違い

 

働き方改革で企業が行っている一般的な政策としては、「定時退社」「有給取得」が挙げられる。

自由な時間、余暇を社員にしっかりと与えてプライベートとのバランスをとってほしいという考え方だ。

ただ、これが働き方改革になるかというと、本質からはずれている。

 

井出氏は言う。

本当の働き方改革とは「業績そのままで時短すること」「アイデアで付加価値をあげる」ということだ、と。

効率的に業務を行うことで、職場がイキイキしてくるという。

 

日本は、実は労働生産性があまり高くない。

米国、ドイツ、フランスの一時間当たりの労働生産性が72ドル~68ドルに対して、

日本は47.5ドルとなっている。

先進国のトップと比べても生産性は6割程度。

 

どれだけ働いても低収入だと労働に対するモチベーションも上がらない。

逆に適切な成果をあげることができるならば、社員もやる気になるはずだ。

会社の雰囲気も良くなり、社員から業務改善のアイデアも出てくる。

 

ウィッティーの顧客の中には、それで売り上げを2倍以上にあげた会社もある。

 

 

 

 

マネジメントの重要性を実感したとき

 

もともと、大企業で管理職をつとめていた井出氏。

早い段階で管理職になったが、自分の指導力不足やあり方について悩んでいたという。

 

転機になったのは支社長をサポートする立場になった時。

マネジメントを学びなおし、部下に指導しても真正面から向き合ってもらえるようになったのが忘れられないと話す。

 

マネジメントの重要性を認識したのは、2011年の東日本大震災の時も同様だった。

災害の影響で、計画停電が行われた際、その対策チームを自分が率いた時も、自分が率先して行動することで部下の自信を取り戻せたと語る。

 

 

日本をアジアのデフォルトに

 

生産効率を改善し、イキイキとした日本社会を作る。

 

日本企業が再生し、経済が再生した日本の姿を、アジア諸国におけるデフォルトにしていきたいですね。

 

と井出氏は話す。