社員幸福度No.1企業を目指す

2017.4.26 サービス

顧客満足度の向上を掲げるためには、その前に社員の幸福度を上げる必要があると語る株式会社ブロードエンタープライズの中西氏は言う。

■プロフィール

中西 良祐

株式会社ブロードエンタープライズ 代表取締役社長

社員満足ありき

顧客満足を第一に考えると言っても、本音は売り上げ第一である企業は多いだろう。
現実的な部分を支えるのはやはり資金なので、そこはどうしようもない現実として多くの人は受け止めている。
しかし、株式会社ブロードエンタープライズの中西氏は、その先に一歩踏み込む考え方を持っている。

たとえば目の前にパンがひとつあるとします。自分が空腹でどうしようもないとき、これを見知らぬ他人にあげることができるでしょうか? なかなか難しいと思います。でも自分が満腹であれば、他人に分けてあげることもできるはずです。同じように、社員自身が笑顔でなければ、お客さまを笑顔にすることはできません。

 

何より、まずは社員が幸福でなければ、真に顧客を幸福にする満足など提供できないと語る。

視点を変えれば感じ方も変わる

そのように考える中西氏だが、もともとは両親が事業を営んでおり、幼少期は比較的裕福な暮らしをしていた。だが、小学生の時に親が事業で失敗。一家離散の憂き目にあい、自身は祖母に引き取られる。

祖母の家では自由に過ごさせてもらったというが、金銭的には苦しかったと語る。
そのため、早くに自立を考えており、高校を卒業と同時に働くつもりであったが、姉の説得で大学に通ったそうだ。

卒業後は、営業職としてがむしゃらに働いた。
年間休日が3日ほどだったというから、ほぼ、仕事だけの毎日だ。
しかし、つらいことでも視点を変えれば感じ方も変えることができる、どうせなら楽しもうと切り替えて乗り切っていった。

私たちは、お客様の“笑顔”をトコトン追求します

会社の理念は、「私たちは、お客様の“笑顔”をトコトン追求します」
前提にまず社員満足があって、そこから顧客満足が実現する。
社員は家族であり、自社に入って心から良かったと感じてもらいたいという中西氏の言葉には、彼の過去の経験が反映されているようにも見える。

きっぱりと、自分は成果至上主義ではないと言い切り、競争よりも協調、顧客が喜ぶ顔、社員が生き生きと働く姿が何よりも大切だと語る。
社内で競争をさせても、一時的に売り上げは上がるかもしれないが、勝てるのはほんの一握り。残りの大勢は負けた側になってしまい、モチベーションがさがって、結局は全体の売り上げに影響を及ぼす。

中西氏が掲げる「家族経営」は、家族の中にはライバルはいないという。
しかし、現状に甘えずに、ビジネスマンとしての自立できるように決まりを作り、当事者意識を持たせることで、自社を永続企業へと発展させていきたいと考えている。

参考:
http://v-tsushin.jp/interview/broad-e/

https://www.president-navi.com/results/index347.html