紙の名刺をクラウド化Sansan株式会社 寺田親弘

2017.7.30 サービス

以前から紙の名刺の管理について疑問を持っていた寺田氏。
そんな寺田氏が始めた名刺をクラウド化サービスするに至った経緯についてご紹介します。

寺田親弘氏プロフィール

1976年東京都に生まれ、大学卒業後商社に入社。
アメリカに転勤後日本向けビジネス展開を担当します。
帰国後退職し、仲間と共にSansan株式会社を起業します。

Sansan株式会社の事業内容

Sansan株式会社は名刺管理のクラウドサービスを提供しており、法人向けのサービスとしては日々仕事の中で集まる大量の名刺をクラウド上で共有、管理しビジネスに人脈情報を活かして最適化するサービスを行っている会社です。

このサービスは現在千社以上もの法人に利用されているそうで、すでに事業のベースは出来上がっているそう。
あなたの会社の営業マンの机の引き出しには見えない売り上げがあると思いませんか?と尋ねると、ほとんどの人はそうだと答えるはずです。

たとえば、ある営業マンが月に20人の人に会うとしましょう。
営業マンが10人いれば、全部で年間にすると2,400人もの名刺が集まることになります。
それを体系化し管理している企業はほとんどありません。
そうなると、当然取りこぼしもあり引き出しに眠ったままの名刺から新しい価値を生み出そうとしたことがこのサービスのきっかけです。

それに加え、2012年からは新しく個人向けの名刺管理アプリ事業も始めたそう。
この個人向けサービスEightはスマホで名刺の写真を撮るだけというもので、情報がデータ化されクラウド管理できるサービスだそうです。

いつどこにいてもスマホから名刺情報にアクセスでき、もらった名刺をケースに入れて持ち歩いたりする必要がなく、スマホで撮るだけでいいので便利です。
サービス開始直後からユーザー数は激増しているそうです。

Sansan 、Eightを作った理由

社会人として商社で働き始めた頃から名刺の管理には疑問があったそう。
名刺は世界中で使われているもので、一時的なカード交換ではありません。
交換後もビジネスにおいて貴重な情報網を作り上げる大切なものです。
連絡先だけでなく、相手と実際に会ったというつながりの証拠でもあるのに、紙なので管理がしにくく非効率的です。

自分自身でこれをどうにかしたいとずっと思っていたとか。

その一方で、このことは全てのビジネスマンにとっての課題です。
紙の名刺は世界中で100億枚以上流通しているほどです。
そこにチャレンジしてみる価値があるのでは?と直感したのです。
この課題を解決することができれば、世界に大きな衝撃を与えることができこの事業を始めたそう。

今後も彼は先入観にとらわれることなく、前向きにものごとの変化に対応し変化を牽引し続けたいと考えています。
過去や今のルールがこうだからといった固定観念にとらわれることなく、未来に何ができるかと切り替えられるセンスを大切にしていきたいそうです。