組織を抜本的に改革し再生に成功!いきいき株式会社宮澤孝夫
2018.11.1 その他
宮澤氏は株式会社いきいきの再生に携わり、順調に再生を図りつつあります。
彼はどのようにしていきいきを再建させたのでしょうか?
宮澤孝夫氏プロフィール
1956年生まれ。
大学卒業後野村総研へ就職。
その後MBAを取得しコンサルティング業務を行った後、2009年いきいき株式会社の再生を任され代表取締役に就任し現在にいたります。
順調に再生を図りつつあるいきいき
シニア層をターゲットにした通販カタログ「ふくふく」や健康情報誌いきいきは2009年、ユーリーグから譲渡を受け再スタートします。
それ以降、社内の組織体制の変革やフルフィルメント関連の生産性向上を図ってきました。
最近では新規購読者数が増加するなど、事業が再生軌道に乗りつつあります。
シニア層から強い支持を受けるいきいきを主軸に独自のビジネスモデルを作り上げてきた株式会社いきいきは順調に再生を図りつつあります。
いきいきが利益体質にどう変わったのか
これまで、生産性をいかに向上させるかという取り組みが十分でなかったと痛感しているそう。
物流面一つとっても、倉庫内の運営環境は悪くコストが非常にかかっていたと言います。
倉庫内での作業の効率や委託事業者の契約内容などを一新し、コールセンターについても平均処理時間などを改善するべく取り組んできたと言います。
今後まだまだ改善の余地があるものの、KPI管理を徹底的に行ったことで品質向上につながり、現在では筋肉質の経営体制に改善されたと考えます。
さらに、社内の組織体制も全て組み換えたそうで、中でも新しく機能として独立させ強化させたのがマーケティングと品質管理部門だそう。
特に品質管理については新しい専任の部署を作り、仕入れ商品や仕入れ先のチェック体制を作りました。
さらに、クレームゼロ委員会を立ち上げ、毎週クライアントから上がってきたクレームに対し、原因を究明し、対応策や再発防止策などを議論した上で、社内の体制を改善するため役立てています。
マーケティング部門についてもこれまで組織として明確に位置づけられていなかったのが、現在では更新率や読者数など通販事業における売り上げについて責任を担ってもらっているそう。
いいビジネスモデルを作りたい
読者参加型イベントの企画については拡大と質の向上の両面から取り組むそうで、参加者数が多い企画はすでに定番化しており、新たな企画にもチャレンジし、さらに参加者が増加するよう努めていこうと考えています。
また、将来的にいいビジネスモデルを作り上げたいと考えており、それは単純に儲けることだけでなくビジネスを育てることで社会にいい影響を起こすこと、社員が誇りに思えるようなもののことです。
いきいきには設立当初からすでにいいビジネスモデルがあるので、カタログや雑誌を通じシニア女性が活き活きとした人生を送れるようさまざまな価値を届けたいと考えます。