経費精算のムダに頭を悩ませている経営者を救う

2019.6.28 IT・WEB

 

 

ムダの多い経費精算業務を効率化するために、日本初となるWebベースのシステムを開発した山本氏。

Webベース経費精算システム『eKeihi』は大企業を中心に導入され、ヒット商品となった。

 

 

プロフィール

 

山本 覇利努

 

1969年 パキスタン生

1989年 来日

1998年 イージーソフト株式会社創業

 

 

 

収益を生まない経費精算

 

ITで業務の効率化が進む中、改善が進んでいないのが経費精算業務だ。

現在も紙ベース、手作業で行っている会社は少なくないが、経費精算は収益を生まない業務であるため、極力、圧縮したいと考えるのが普通だ。

 

手作業で行う経費精算はムダが多い。

その理由は、時間がかかること、手作業だとヒューマンエラーが発生すること、紙を大量に消費することなどが挙げられる。

さらに面倒な経費精算は勤務時間外などで行われることも多く、収益を生まないのに残業代は発生してしまう。

 

株式会社イージーソフトの代表である山本氏は、その問題を解決するために経費精算システムの導入をすすめる。

 

 

経費実務に対する知見

 

国内初の経費精算システム『eKeihi』を自社開発した山本氏。

経費実務に対する深い知見でもって、システムを導入するメリットを次のように語る。

 

まず単純に業務時間の短縮になる。

それから、電子ベースになるため、ペーパーレス化できる。

さらにシステム化することで属人的で担当者しかアクセスできなかった情報の透明性が高くなることを挙げた。

 

ただ、どのようなシステムを導入してもいいというわけではないと話す。

 

山本氏は経費精算システムを選ぶ際に4つの要素を上げている。

 

自社の清算ルールに対応しているか

 

企業ごとに独自の清算ルールがあるため、当然、それに対応できる清算システムのパッケージを選ぶべき。

設定変更が充実したシステムを導入するのがおすすめ。

 

全国の交通系ICカードに対応しているか

 

とくに地方や日帰り出張が多い企業は、交通系のICカードが全国対応であるものを導入したほうが良い。

地方に対応していないシステムもあるので注意。

 

 

電子帳簿に対応しているか

 

法改正で、一定金額以下の領収書・請求書はスキャンして電子保存することで、元本をはきすることができる。必要な機能だが、技術的難度が高く、対応していないシステムもあるため注意。

 

 

システムの提供会社は経理実務に通じているか

 

導入時、導入後、担当者と円滑なコミュニケーションを図るために、提供会社は経理実務に明るいところを選ぶべき。

 

 

『eKeihi』

 

山本氏がすすめる経費精算システムの条件をすべて満たしたものが、自社で開発したWebベース経費精算システム『eKeihi』である。

2015年の時点で大企業を中心に導入が進み、導入企業数1,200社以上、ユーザー数30万人以上という実績がある。

 

今後も『eKeihi』の完成度を上げ、多くの経営者を悩ませている業務改善に貢献したいですね。

 

と山本氏は語る。