農業を発展させたい!株式会社エムスクエア・ラボ 加藤百合子

2018.5.21 サービス

加藤氏は農業と雇用や健康、教育、産業などを組み合わせることで無限の可能性が広がっていると感じています。
そんな彼女が考案したベジプロバイダーとは?

加藤百合子氏プロフィール

1974年千葉県に生まれ、大学卒業後NASAのプロジェクトに参画した後帰国。
精密機器メーカーに勤務後、2009年株式会社エムズスクエア・ラボを創業します。

大学卒業後就いた仕事

彼女は大学を出てからイギリスで修士号を取得し、NASAのプロジェクトに参画後、大手メーカーに勤務します。
ここでは専攻していた仕事が活かされ楽しかったそう。
その後結婚し、転居後数字を活かした仕事をすることになったそうです。

起業のきっかけ

彼女にとって起業の最大のきっかけは出産と子育てで、子育てをしているうちに食糧問題や環境問題に目を向けるようになっていったのです。

工業は世の中の役に立つ仕事ではあるものの、子どもに理解してもらいにくい仕事です。

自分がやっている仕事が社会を豊かにするものなのかどうか、やるべき仕事なのかというのを疑問に思うようになります。
その後、農業について学び始めると取り組む必要のある産業だということが分かり、起業を決意したそうです。
エムスクエア・ラボとうい社名はママラボを省略したものだそう。

ベジプロバイダーとは

2009年に農業ビジネスを支援するための会社、エムスクエア・ラボを立ち上げたのですが、最初は静岡県の農業情報をネット配信したそうです。
その後、それぞれの農家が出荷している農産物を加工農家に回し、大手メーカーに最終的に販売するサポートを始めたそう。

それが、卸の農家が倒産してしまったことから卸は大きなリスクを背負い利益が薄い仕事だということを知ります。
このままではだめだと思った彼女は農業と流通においてのリスクを軽減し安定して供給できるようなシステムを構築できないか考えた結果、最終的にベジプロバイダーというものに行きつきます。

この仕事はお金で売買する野菜の取引を、生産者と購買者、さらにそれを消費する人たちがしっかりと取り組めるようにするものです。
そうしないと、国産の青果物を食べられなくなってしまい、最終的に輸入に頼ってしまうことになりかねないです。
食べるということは人間の生命の基本であるため、農業は幅広い奥深い産業であると言えます。
農業を発展させることは雇用の促進にもなり、農業と観光、農業と教育、農業と健康や工業など、さまざまなものを農業と組み合わせることで無限の可能性が広がっていると彼女は考えています。
彼女は個人的に子育てにおいて農業の重要性を考えており、小さい頃から畑づくりの手伝いをし、そこで実感したものを学問として学べば素晴らしい子どもを育てられると考えています。

そのために持続できる農業が必要で、農業がダメになってしまったら、雇用や教育、健康、産業など、さまざまなものがダメになってしまうと考えています。