2冊の本が運命を変えた!株式会社エイチーム林高生

2016.8.7 IT・WEB

エイチームの林氏は起業してから苦労が絶えなかったそうです。
彼が今まで苦労したことや会社を変えたきっかけとは?

林高生氏プロフィール

1971年、岐阜県に生まれ中学を卒業後ビルの窓清掃や新聞配達などさまざまなアルバイトを経験した後、1994年23歳の時にプログラマーとして独立します。

1997年にソフトウェアの受託開発事業を個人で始め、2000年に有限会社エイチームを設立後株式会社に変更します。
2012年に東証マザーズ二部に上場後すぐに東証一部に上場を果たします。

起業の経緯

林氏は岐阜県の裕福な陶芸家の家に生まれたものの、9歳の時に父親が亡くなってしまい、状況が変わってしまったそう。
5人の子どもを母1人で育てる貧しい生活が続き、その中で長男として幸せな家庭を取り戻そうと野心でいっぱいだったのです。

そのためには社長になり成功することが必要だと考えます。
高校受験に失敗してしまった彼は私立高校は学費が高いためあきらめざるを得ませんでした。

その後、さまざまなアルバイトを経験し、1997年にプログラミングが得意なことを活かして個人として起業したのです。

起業して苦労したこととは

起業したものの、決して平坦な道のりではありませんでした。
起業してからの6年間は厳しい日々が続いたそうです。

当時のエイチームはアピールできるような経営理念も知名度もなく人材も未熟な人材ばかりで、始業時間が10時にもかかわらず出社してくる時間は16時なんてこともあったそうです。

当時のエイチームの事業内容は携帯サイトの受託制作が中心で納期が非常にタイトで、スタッフはクレームを言われたくないからと電話にも出ないような状態だったのです。

そうすると、組織も事業も負のスパイラルにはまってしまいスタッフが疲れきってしまったそうです。

どうやって会社を変えたのか

彼がどうやってそのような会社の状態を変えたのかと言うと、ある2冊の本がきっかけとなったそうです。

まず1冊目の本は非常識な成功の本というもので、その内容とは夢は紙に書き出すことで実現できるというもので、それを実際にやってみたそうです。
彼が紙に書いた内容とは2年以内に売り上げを10倍にする、下請けではなく自社サービスを構築するというものだったとか。

それらをどうすれば実現できるのか、当時考えついたアイデアを紙に具体的に書き目標を細かくしたそうです。
その中に携帯電話向けのゲームを開発することがありました。
それは見事成功し、下請けから脱却できたというから驚きですね。

次が仕事ごころにスイッチを!という本で、ビジネス書だったそう。
その当時事業面では軌道に乗り出したものの、社内の雰囲気はいいとは言えず、彼自身もマネジメント経験は皆無でした。
つまり、彼が組織づくりに悩んでいた頃に出会った書籍だったわけですね。
その書籍の内容はと言うと、相手のことをねぎらう、必ず打ち上げをするというような内容だったのですが、当時の彼はすがるような気持ちでそれを徹底的に実践したすです。

最初のうちはスタッフ全員が恥ずかしそうだったそうですが、少しずつ雰囲気もよくなっていき今のエイチームの風土の元となっているお互いのことを認め合うといい方向に向かい今のエーチームがあります。