新しい旅の提案を!株式会社ベンチャーリパブリック 柴田啓

2017.11.4 IT・WEB

最初は価格比較サイトを運営していたものの家電量販店の協力は得られませんでした。
柴田氏が経営するベンチャーリパブリックが成長するまでの経緯とは?

柴田啓氏プロフィール

大学卒業後商社に入社し、コンビニエンスストアのM&Aプロジェクトに従事し、ハーバードビジネススクールに留学後、2001年ベンチャーリパブリックを設立し現在に至ります。

ベンチャーリパブリックの事業内容

ベンチャーリパブリックは旅行商品検索、比較サイトを運営しており、現在200社程度の旅行会社が提供する100万件もの航空券、国内外ツアーなどを一括検索できるサービスにまで成長しました。
また、国内に3万件程度、海外で120万件程度の宿泊施設やホテルなどを横断検索と言われる検索ができるようにしています。

ベンチャーリパブリック創業当初の苦労

起業して最初に立ち上げたのが価格サイトで、家電量販店の協力が必要だったものの大手から価格を比べるのは困る、情報も載せないでほしいと言われてしまったそうです。
ところが、それからしばらく経ったころ同じ人から売り上げを伸ばすための助けをしてくれないかと連絡がきたそうです。

創業当初はネットで旅行の予約をしたり、商品を買うというのが稀だったのですが、ネットを利用する人が増えるにつれ状況が全く変わったのです。
立ち上げた頃はさまざまな問題があったものの、この思い出は非常に印象深かったそう。

このような苦労があったからこそ現在のベンチャーリパブリックがあると言っていいでしょう。

新しい旅の提案を

彼が経営するベンチャーリパブリックは観光情報に強いブロガーやライターなどがおススメの場所を取材し寄稿するという旅行ガイドメディアを運営しています。

このメディアは2012年に始まったのですが、利用者は増加の一途をたどっています。
旅行の行き先が決まっている人にとって比較や検索サービスは便利なツールですが、実際に知らない世界を見てみたいとか、山に行ってみたいなど、漠然としたイメージから旅行の計画が始まる人は意外と多いです。

つまり、旅行先の魅力を発掘したり、発信したりすることでどこへ旅行したらいいのか迷っている人のニーズを発掘できるというわけです。

さらに、検索や比較などでは価格が安いところに人気が集まるため、高額商品の魅力は伝わりにくいのです。
このメディアを始めたきっかけには旅行会社側の課題もあったと言っていいでしょう。
当初ベンチャーリパブリックにメディアを運営した経験は全くなかったため、立ち上げは全く一からのスタートでした。

ナビゲーターを開拓することも少しずつ進めていきましたが、社名にリパブリックと付いているように得意な分野のあるプロの集団です。
たとえば、個人で旅行サイトを運営していた経験がある人や旅行会社出身の人、観光情報にたけた人などとネットワークを広げていったそうです。

今後ますますベンチャーリパブリックは旅行者にとって大切な存在になることでしょう!