最高の技術基盤を持って事業を展開していきたい

2017.12.29 IT・WEB

DMMの代表に就任した片桐氏は、最高の技術基盤を持って事業を展開していきたいと語る。

プロフィール

片桐孝憲

DMM.com 代表取締役

2005年 Web制作会社(現:ピクシブ株式会社)設立
2015年 株式会社アニメイトホールディングスの取締役に就任
2015年 株式会社アニウェアを安田勝己氏と共に設立し、取締役会長に就任
2016年 ピクシブ株式会社 代表取締役社長から取締役へ異動[
2017年 株式会社DMM.com及び株式会社DMM.comラボの代表取締役社長に就任
2017年 ピクシブ株式会社取締役を退任

 

様々な事業を展開するDMMの新経営者

DMMは現在、グループ全体で1800億円以上を売り上げる大企業だ。
従業員は3000人で、創業者は現在の会長である亀山氏である。
もともと、石川県のレンタルビデオ店から始まって急成長した会社に、経営者として迎えられたのが片桐氏だ。

片桐氏の事を知らなくても、イラスト投稿サイト「pixiv」を知っている人は多いだろう。
イラストをユーザが投稿できるサイトで、これもまた急速に成長したサービスの一つだった。

映像作家を志望していた

静岡県の浜松市に生まれた片桐氏は、高校時代は裏原系のブランドに傾倒していた。
その関係で、高校卒業後は上京したいと考えており、東洋大学経営学部に入学する。
大学1年の時に、コンピューターと出会った片桐氏は、それにのめりこみ映像作家を志していた。しかし、道半ばで挫折。

ウェブサイトの製作をアルバイトの金額で請け負っていたが、大学を中退して起業に至った。

その時、作ったのがWeb制作会社のウェブテネットだった。
その後、大学時代からの知人に誘われて、イラスト投稿サイトピクシブの運営を会社で引き受けることになる。

その後、成長したピクシブの運営のみに絞り、会社名も変更した。
ピクシブの社長をするかたわら、アニメイトラボなどの社長も歴任し、今回のDMMの代表就任に至った。

大企業のかじ取りは楽ではない

ピクシブの取締役を退任した片桐氏は、一から育ててきたサービスに未練はないと語る。
すでにピクシブにはよいチームがあるので、自分がいなくてもどんどん先に進んでいくだろうと語る。
稀に相談を受けるが、現場以上の判断をすることは控えているという。

こうして12年間ピクシブを運営してきた片桐氏だが、DMMという会社の大きさに一年ほどでなれることができたと語る。
今まで、体験したことのない規模の企業のかじ取りの大変さを身をもって感じつつ、その中で新しい事業を展開していこうとしている。

現在のDMMはインターネット領域以外でも事業を展開しているが、それについては片桐氏も肯定的だ。

いいビジネスのアイデアって、たくさんあるじゃないですか。そこで事業領域を限定してしまってはいけないと思うんです。

ビジネスとしてやる価値のある事業があったときに、それがインターネットの領域かどうかは気にしていないという感じです。

ただし、どんな事業領域でもインターネットやテクノロジが成長のキーになると思うので、最高の技術基盤を持って事業を展開していきたいです。

創業者の亀山会長とはよく雑談をするという。
その雑談の中で日々の報告を行い、自分の考えを後追いで承認してもらうことが多いそうだ。

参考:

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%89%87%E6%A1%90%E5%AD%9D%E6%86%B2
https://terms.dmm.com/profile/
https://japan.cnet.com/article/35112662/2/