社員とのコミュニケーションを大切に!株式会社TAT 高野直樹

2017.9.11 小売・卸

高野氏は以前社員食堂の厨房に立っていたこともあるそう。
そんな彼の起業の経緯や会社を成長させ続けてきた秘訣とは?

高野直樹氏プロフィール

1947年兵庫県生まれ。
大学卒業後流通業界で働き49歳で退職。
1998年タカノ・アメリカン・トレーディングを設立します。

社員食堂の厨房に立っていたことも

高野氏は以前、毎週月曜日に必ず社員食堂の厨房に立っていたそう。
社長自ら料理をふるまい社員に昼食を提供していたのです。
その食堂で今でも仕込みや食材の買い出しを行っているというから驚きです。

また、仕事中に社員にコーヒーを入れてあげることもあるそうで、おいしいコーヒーを囲んで話をすることで社員とコミュニケーションを図っています。
今後もこのように、社員とのコミュニケーションを図っていきたいと考えています。

そういった社員とコミュニケーションを取るための場を、経営者自身が作っているところがこの会社の最大の特徴です。

起業までの経緯

もともと彼は大手スーパーに勤務していたのですが、アメリカのある経営者の本に感銘を受け起業を決めたそうです。
その書籍には顧客は二の次だと書かれていたというから驚きですね。

その意味というのはまずは社員たちが楽しめるような会社にしていくことが大切で、そうすればお客さんも自然に喜んでくれるはずということでした。
そういうことから、創業当時より家族経営の会社を目標に進んできたのです。

部門ごとに自由にやり方を決める

TATはネイル製品卸分野では全国でも有数の取扱量を誇っています。
社員たちが楽しく活き活きと働ける会社を作ることがお客さまの喜びにつながると彼は考えており、経営陣たちがそういった雰囲気になるよう努力し続けています。

TATは毎年社員と一丸になり経営指針書を作っており、毎年ページ数が増えていき現在250ページを超えています。
この経営指針書は会社から支持された方針に基づいて社員が参加し、計画を立てていくというボトムアップ型の組織づくりを目指しています。

経営指針書を作り始めた頃は会社が提示した定時退社を促進するノー残業デーの取り組みについて、なかなか成果がなかったそうです。

ですが、2013年以降さまざまな部門で自由に社員がやり方を考えるというシステムに変更してみると、さまざまなアイデアが実践されるようになり、結果的に残業が6割も減ったというから素晴らしいですね。
社長以下社員全員が家族同然に助け合いながらお互いのことを尊重し合う社風へと変わっていき、なんと離職率は2パーセント以下で育休後の復職率は100パーセントだそうです。

さらに、2015年よりネイルの力を使って人や社会全体、地球までをもよくしていこうといった素晴らしいプロジェクトが立ち上げられ、社員とお客様が共に笑顔になれるような地域社会を作っていこうとする取り組みなど、今後ますます素晴らしい取り組みをしていく予定です。