社員に嘘をつかないことが大切マネックスグループ松本大

2017.5.22 その他

彼が経営する上で大切に思っていることは社員に嘘をつかないこと。
また、目指すべき会社像をしっかりと見せることも重要だと考えています。

松本大プロフィール

1963年に埼玉県浦和市で生まれ、東京大学卒業後外資系金融機関に就職後、ゴールドマンサックス証券株式会社に転職し、1994年史上最年少の共同経営者となり、1999年にソニー株式会社と共同出資でマネックス証券を設立します。
その後、2000年に東証マザーズに上場し、2008年マネックスグループ株式会社に名称変更しました。

彼に立ちはだかった大きな壁

創業から一緒に経営を行ってきた幹部が抜け、会社が大きくなろうとした時従業員は300名ほどになっていました。

そこへアメリカの企業を買収しようという話が出てきたのです。
買収すれば千人近くの企業になるという時でした。
そんなその幹部の力が必要だった時に、その穴を埋めるのに大変苦労があり精神的ストレスもかなりのものでした。

経営において大切にしていること

松本氏が経営において大切にしていることとは社員に嘘をつかないことだそうです。
一番近くにいるのは社員ですが、考え方や判断の違いがあります。
そういった時には正直に話をするそうです。

こういう形を目指すという会社像というものをしっかりと見せることが重要で、隠したり嘘をついたりするのが一番いけません。
目指すべき会社像を示さないと、それを直すことさえできないからです。

起業家に求めること

彼が企業しようとする人に求めることは3つあり、時にはVCの言うことを聞かないという気持ちです。
勝つパターンを知っているVCの言うことを聞いていれば失敗する危険性が低くなりますが、回り道や失敗がその後素晴らしい成長につながることがあります。

さらに、過去のパターンに合わせているだけでは本当の意味での革新的なビジネスモデルを生み出すことは不可能です。

ですので、起業家はVCの言うことを受け入れ失敗する危険性を減らすことや、自分流の大化けを狙いバランスを取ることが必要です。

次に必要なのが適切なバリエーション。
できる限り高いバリエーションでファイナンスを行いたいと誰もが思うはずですが、あまり期待をしてしまうとそれに応じられない企業が出てくるでしょう。
そうなると、株価が暴落する危険性もあります。

現在、大量の資金が市場に出ているため、ステージごとにペース配分を行って期待をコントロールしたとしても十分にファイナンスできるはず。
強気に攻めようという気持ちはよくわかりますが、長期的に成長するためにはペース配分が大切です。

つまり、成長しきることが大切で、上場したはいいものの株価が上がらなかったり、業績が悪いままの企業が多いです。
成功するということは継続的に事業を育て利益を出し法人税を払って配当金を出す・・ということです。

それを継続して社会貢献する企業こそが成功したと言っていいでしょう。
そんなお手本になる企業に追随して起業家が出てくる・・ということを繰り返すことができれば、優良なベンチャーを出し続けることができるでしょう。