売上高三千億円をめざす!株式会社カクヤス佐藤順一
2018.11.7 小売・卸
現在売上高千億円を達成した株式会社カクヤス。
今後酒類以外も手掛けることで三千億円企業へと成長することを目指しています。
佐藤順一氏プロフィール
大学卒業後、祖父が興した株式会社カクヤスに入社。
1993年代表取締役に就任し、現在のビジネスモデルを構築します。
大学卒業目前に家業を継ぐことを決意
家業を継ぐと父親に伝えたのは大学卒業目前だったと言います。
父親はほとんど継いでもらうのをあきらめていたそう。
ですが、家業を継ぐと言ったタイミングで入社できる会社がすでになかったので、新入社員としてカクヤスに入社。
当時、従業員が16人、売上高6億円程度の会社だったそうで、従業員の評価の基準はいかに力があるか、お酒に強いかというものだったそう。
たとえば、どれだけ重いビールケースが運べるかなどというものです。
マネジメント力や営業力は一切関係なく、新しいお客さんを開拓すれば仕事が増えるなどと言われる世界だったと言うから驚きです。
そんな世界に入ってきた彼当初は面倒なことは全て彼に押し付けてしまえという雰囲気だったそう。
ただ、彼はゼロからのスタートだったので、何でもできることはやり仕事を早く覚えたいと思い努力します。
千億円規模の企業にまで成長した秘訣
ここまでの規模になったのは家庭用と業務用どちらも手掛けたことだと考えます。
東京23区の密集地に限定し、ライバルが出てきませんでした。
また、酒類に特化し配達するという武器を使って自社の物流で業務用、家庭用、EC全て取り込んでやろうと戦略を立てた会社が他になかったのです。
1時間でビール1本でも配達するという言葉はお客様に受けたのですが、そんなことできるわけがないと同業他社にも響いたようです。
そのため、他のお店が参入できなかったのでしょう。
今後は企業買収や合併なども視野に
現在、価格訴求が禁じ手のようになってきているため、企業合併や買収が大切になると考えます。
対象となる企業は同業や酒類業界と考えているそう。
価格競争できなくなったと言っても、同じ価格で競争するなら勝算はあると言います。
その理由は営業マンの質の高さ。
カクヤスは単純にお酒を配達するのではなく販売しているという側面があり、お客様の玄関先が売り場ととらえれば接客が重要になります。
宅配会社の配達員には不可能ですし、家庭用と業務用いずれも行っているというのもカクヤスの強みと言えるでしょう。
このことを将来どう連動させていくかがテーマだと考えています。
今後目標は3千億円売り上げを上げることで、酒類だけでこれを達成するのは困難なので、酒類以外の食品も扱っていくことになると考えています。
カクヤスが売上高3千億円を達成する日は近いに違いありません。