「性格のいい会社」

2017.1.29 その他

人材が集まる企業とそうでない企業には、差がある。
それは「性格がいい」かどうかだと佐藤氏は言う。

プロフィール

佐藤雄佑

株式会社ミライフ代表取締役

新卒でベルシステム24に入社、マーケティング業務に従事。
リクルートエイブリック(現リクルートキャリア)に転職。
法人営業、支社長、人事GM、エグゼクティブコンサルタントなどを歴任。
2016年 株式会社ミライフを設立

中小企業の人材育成をサポートする

株式会社ミライフは、各種教育研修事業や・経営コンサルティング・コンピューターの実務教育などを手掛ける会社だ。
日本の景気が不安定な現在、企業が生き残っていくためには経営体質を改善することが急務だ。

そのための人材育成のサポートを中心にコンサルティングを行う。
ただし、育成をするにも会社に人材がいてこそだ。
まずは、会社に人を集めなければいけない。
ミライフの代表である佐藤氏は言う。
「性格のいい」会社が人を集めることができると。

性格のいい会社とはなにか

佐藤氏によると性格のいい会社とは、人に対する考え方がある会社だという。
より、具体的に言えば「働きがい」と成長を続ける「つよさ」を兼ね備えた会社だということであり、社員に甘い会社という意味ではないという。
楽して給料がもらえる会社がすぐに行き詰まるのは、誰が見ても明白だ。

そのため、人材を集めるには中身で勝負する必要があると話す。
学生に人気のある企業は、売り上げや知名度、社員数などで選ばれる傾向があるが、そういう外見で勝負ができるのは大手企業だけである。

例えば、ベンチャーや中小企業が社員を集めるためには、大手企業ではすぐに得られない経験ができることを前面に打ち出すのも一つの手であると話す。

リーマンショックなどを見てきて、人が仕事を選ぶ尺度も変わってきている。
その中で自分の価値観を基準にして仕事を選ぶ人も増えているという。

「ヒト、ヒト、ヒト、ヒト」の時代

しかし、勘違いしてはいけないのは性格のいい会社を作るのは手段であって、目的ではないということだと佐藤氏は話す。
かつては「ヒト・モノ・カネ」と言われていたが、情報化社会になるとそこに「情報」が加わった。

つまり、会社を運営していくうえで大切な資源は「ヒト・モノ・カネ・情報」だったのである。
だが、それも大きく変わった。
技術の発達でモノ作りが簡便になったため、大切なのはもはや「ヒト・ヒト・ヒト・ヒト」なのだと佐藤氏はいう。

イクボス宣言

時代の流れの中で、部下の仕事と育児の両立を支援する「イクボス宣言」を行う企業や団体も増えているそうだ。

利点としては、育休を取得する社員の仕事を別の社員が担当することで、後者が新しい業務の経験をつむことができること。
そして、育休を終えて戻って来た社員の会社に対するロイヤリティが高まることだ。

男性社員の育休取得を推進できるかどうかは、マネジメント層の意識改革にかかっています。

こう話す佐藤氏もまた、育児休暇を取得している。

参考:

http://www.tkc.jp/cc/senkei/201704_interview
http://melife.jp/company/