一人ひとりの『will』を実現する
2016.12.26 サービス社員一人一人と向き合った小島氏。
その想いは経営にも表れ、親身なコンサルティングで、倒産寸前の会社を回復、成長させる。
■プロフィール
小島 梨揮
株式会社ウィルゲート 代表取締役
1986年岡山県生まれ。
慶應義塾大学経済学部卒業。
ウィルゲート専務取締役の吉岡諒と共に18歳でインターネットビジネスを開始して、2006年に同社を設立。
自らの経験から
小島氏にとって、WEBマーケティング事業で会社を潰しかけたときがそれにあたる。
小学校時代にはドッジボールで全国大会出場、そして優勝の目標を掲げて練習に励んだ経験を持つ小島氏は、チームで何かを成し遂げることの楽しさを知っていたという。
高校時代には、特に経営者やアスリートなど、努力して成果をあげた人たちの物語を読み漁る。自分の身の上や環境を言い訳にしない彼らの姿勢に触発され、自分も何かをしたいと立ち上げたのが、アパレルのネットショップ。
この時はまだ高校3年生だったという。そのネットショップ時代に、売り上げ改善のために頼ったのがWEBマーケティングの会社だった。
しかし、どこも親身になってくれず、だまされたことさえあった。
その経験が、後に自らWEBマーケティング事業へと乗り出すきっかけとなる。
ウィルゲートショック
ここで、転換点が訪れる。
コンテンツマーケティング事業へと方向転換し、順調な滑り出しを見せたため、個人投資家から融資を受けて事業拡大に乗り出した。
まだ若かった小島氏は、もっと経験豊富な人材を採用すれば、さらによいサービスを提供できると考えていた。
しかし、彼らから提案があってもそれを決断しきることができず、次第に社員の心が小島氏から離れていった。
ここでようやく小島氏は社員一人一人と向き合った。
そして、率直な思いを告げて、協力を仰ぐ。
それが、今日のウィルゲートの成長の原点となる。
また、営業方針にも小島氏のこの思いは現れている。
一人一人の思いを大事にする
「一人ひとりの『will』を実現する」
willは、「思い」や「意志」のことだ。
ウィルゲートは、顧客に対して親身になって一緒に働くことで信頼を勝ち得て成長してきた。
まさに顧客の思いを大切にしてきた結果が、ウィルゲートの今日の状態に表れている。
また、それは社内に目を向けても同じだ。
自分の部署以外の仕事の手伝いもできる「兼任チャレンジ制度」は部下の自発的な労働意欲を後押しする。
また、「副業」も解禁して社員が、社外でも活躍できる機会を増やすことを推奨する。
さらには「裁量労働制」であるが、これはフレックス勤務に加えて時短勤務などもできる。
子育てしながらマネージャーとして活躍する女性もいるという。
ウィルゲートはまさに一人一人の思いを大切にして、その力を発揮しやすくする環境づくりも行っている。
これらは、小島氏が危機に瀕したときに身に着けた感覚がなせる技と言える。
参考:https://listen-web.com/riki-kojima/