事業拡大と人材育成に努める!株式会社 買取王国長谷川和夫

2019.3.15 サービス

 

父親から事業を継承したばかりの頃決算書の読み方も分からなかった長谷川氏。

その後、赤字寸前だった会社を立て直し、将来的に海外にも販路を拡げたいと考えています。

 

 

長谷川和夫氏プロフィール

 

1951年生まれ。

大学卒業後電機メーカー関連会社に就職。

その後転職し代表取締役社長に就任。

2003年株式会社買取王国を設立、2013年ジャスダックに上場を果たします。

 

 

 

決算書の読み方から学んだ社長就任当初

 

長谷川氏は26歳の時事業を継承しますが、その後すぐに創業者である父親が亡くなります。

当時の彼は従業員全員の生活は経営者である自分が背負っていると

痛感。

その頃経営状態は悪く赤字寸前だったとか。

彼は危機感しかなく、会社に信用がないと借り入れも不可能なので信用力を早くつけようと努めたそう。

 

 

社長になったばかりの頃、彼は決算書の読み方すら分からなかったため、会計士に指導を受けながら決算書を読めるように努力します。

すると、店舗の中に利益を出していないところがあると分かり、利益の出せる体質にするか閉店させるか選択することになったのです。

閉店させるのは簡単ですが、それだけでは従業員や在庫の商品の行き場がなくなるため、時間をかけて利益が出るお店を開店させ同時に5つの店を閉店させたと言います。

そうすると、安定的に利益が出せるようになっていきました。

 

 

 

今後の展望

 

現在、買取王国の売り上げの比率は51パーセントが衣料品で25パーセントがホビーだそう。

ただ、このままの状態で会社を成長させるのはリスクが高いと感じています。

内容こそ明かせないものの、お店で売れ残った商品や主力商品でないものなどを本当に必要としていく人に供給できるシステムづくりを構築中だとか。

たとえば、他社と共に新しいサービス作りを行っていきたいと言います。

 

今後のリサイクル市場について、これ自体はなくなることなく定着していくだろうと予想します。

ただ、それが企業対消費者か消費者対消費者なのかバランスの比率が変わっていくと考えます。

そんな中、買取王国の強みは衣料品とホビー。

この2つを一緒にやっているお店はあまりないのだとか。

 

この先、大型の買い取り店は状況が悪くなると感じている理由として社会情勢に大きな変化が起きたとき大型店の場合操縦しづらいからだとか。

そこで、買取王国では最近事業を開始した工具専門業態のような専門の業態をより多く進め、社会の変化に対応していきたいと考えています。

 

これからの日本は人口が減少していくのは間違いないので、日本だけでは経営が難しくなります。

そうなると、海外へと商品を供給しないと経営は成り立たないでしょう。

今のところ買取王国は海外に販路がないものの、取引先があるのが強みです。

また、海外へ販路を拡げる際はネットで売ることから始める予定だとか。

また、今後の最大の課題は人材の育成で、しっかりと目的を持った事業を行わないと人材育成は難しいと考えていることから、事業の拡大と人材育成に努めたいと考えています。