平凡なことこそが大切!イエローハット鍵山秀三郎

2017.3.11 サービス

イエローハット創業者鍵山氏が経営者にとって最も大切だと考えることは平凡なことを大切にすること。
彼は創業当時から掃除をし続けています。

鍵山秀三郎氏プロフィール

1933年に東京都に生まれ岐阜県立東濃高校卒業後自動車用品会社に入社し、1962年株式会社ローヤル設立代表取締役社長。
1990年株式店頭登録、1997年東証一部上場を果たし社名をイエローハットに改称し相談役就任。

鍵山氏が創業したイエローハットとは

イエローハットグループはお客様が快適にカーライフを送れるようサポートする会社で、顧客ニーズに合わせた品ぞろえと店舗業態を展開しています。
車に乗るすべての人が安心、安全、快適に過ごせるようサポートを続けています。

鍵山氏の基本は掃除

そんなイエローハットを成長させた鍵山氏の考え方とはいったいどのようなものなのでしょうか?

イエローハットをいい会社にするまでに長い年月がかかったそうです。
高度成長期だったので人不足もあり、入社してくれるのは転職をしているような人ばかりだったそう。

そういった人はあちこちで嫌な思いをしているので心が非常に荒れており、そういった人の気持ちをいかに穏やかにするのかが課題だったそうです。
その当時彼はうまく気持ちを伝えることができず、人の心を動かすような文章を書くこともできなかったのです。

そうなると、労働環境をよくし社員の心を穏やかにするしかないと考えたのです。
そして、彼は自分の会社だけでなく取引先のトイレやお店まで掃除するようになります。

徹底的にきれいにし、駐車場などもきれいにしました。ですが、掃除をしていることも全く評価されることはなく、逆に余計なことをして・・などと怒鳴られることも多かったのです。
それどころか、掃除したことで取引を打ち切ってくる取引先もあったそうです。

鍵山氏の考える経営者に必要なこととは

彼の考える経営者に必要なことは忍耐力に尽きます。
他にもあるでしょうが、自分にとって最も大切なのはこの忍耐力。経営者になるとさまざまな苦難がありますが、それも忍耐力があれば乗り越えることができます。
大事なことはどんなにつらいことがあっても社員に押し付けるのではなく、経営者が引き受けることでしょう。

さらに、平凡ななんでもないことを大切にする姿勢を見せること。
世の中では特別なことをしたがる人が多いですが、そんなものなどそうありません。
ですが、なんでもない平凡なことならたくさんありますよね?

そういったものを大切にすることで結果的に大きな力になるはずです。
同業他社はそういった特別なことを追求し、イエローハットは平凡なこと、つまり掃除に重きを置いてきました。

周りの人からどんなことを言われたとしても徹底的に掃除し続けたのです。
その結果、ここまでイエローハットを成長させることができたと彼は考えています。
掃除・・そんな当たり前のことをやり続けてきたことで発展を遂げたイエローハット。
今後の発展も楽しみですね。