人の生活を、人の感じる価値を変えていきたい

2016.8.26 IT・WEB

無料スマートフォンアプリの広告収入を柱として事業を展開する株式会社Nagisaの横山氏。
時代を見定めながら、次の一手を考える

■プロフィール

横山 佳幸

株式会社Nagisa 代表取締役社長

 

セミナーでの出会い

もともと、横山氏は大企業志向だったという。
子は親の背中を見て育つというが、氏の父親が大企業に勤めていたため、自身もその道に進もうと考えていたらしい。
5歳までは海外で育ち、大学在学中、内定をもらった後では入社前から同期に差をつけるために動き出す。

参加したのは様々なセミナーに参加する。そこで出会ったのがベンチャーだった。
同世代が責任をもって生き生きと仕事をしている姿をみて、それに触発される。
しかし、最初はやはり大手KDDIに就職するが、大企業の完成されたシステムの中では自分が変えていけることはないと、ネットエイジに転職を決意する。
そこで3~5年を目途に独立を目指すことに決めていたそうだ。
そこで様々な経験を積み、2010年5月に起業。
これが起業までの道のりだったという。

無料アプリの広告収入を柱に

創業時は自己資本でスタート。
まだどの事業をするかを決めていなかったという横山氏と一緒に起業した友人がサイバーエージェントで広告代理店の営業をしていた関係もあり、最初はその事業からスタートした。
しかし、横山氏もメディアで事業をしたいという思いのために、のちに別々の道を歩むことになる。

資金調達を行い、スマホのアプリを開発。
LINEとよく似た機能のアプリだったというが、先行していたLINEの登録者が500万人であるのにたいして、自社のアプリは50万ダウンロードほど。
2013年ごろから事業転換して、アプリポートフォリオの事業の形で経営を行っているという。
売り上げの99%は無料のダウンロードアプリの広告収入から。
自社からリリースしたアプリの総ダウンロード数は1700万を超えているという。

組織とモノづくりの文化

スタートアップには、組織とモノづくりの文化があることが大切と語る横山氏。
商品やサービスにこだわりをもって提供しているからこそ、マネタイズも顧客も獲得できるという。
いい営業マンはごみでも売るというが、やはりそこには誠意がないし、罪悪感を覚える人だっているはずだ。
自信をもって人に薦められるものをだからこそ、営業にも身が入るし、売れたときには素直に喜べる。

今後も、事業形態に大きな変化はないが、今までのアプリは比較的小さなものが多かったので、これからはもっと大きく育てていけるものを作りたいという。
最終的には、100万人ではなく、1000万人、一億人のユーザーを獲得できるようなアプリやサービスを立ち上げていくことを狙っているという。

参考:https://nagisa-inc.jp/company
http://shikin-pro.com/news/3498